サウジのエネルギー企業「ACWA Power」、中国市場に毎年100億ドル投資へ

36Kr Japan | 最大級の中国テック・スタートアップ専門メディア

日本最大級の中国テック・スタートアップ専門メディア。日本経済新聞社とパートナーシップ提携。デジタル化で先行する中国の「今」から日本の未来を読み取ろう。

大企業注目記事

サウジのエネルギー企業「ACWA Power」、中国市場に毎年100億ドル投資へ

セミナー情報や最新業界レポートを無料でお届け

メールマガジンに登録

続きを読む

このところ、中国市場に熱視線を送る中東資本が増えている。

サウジアラビアのエネルギー企業「ACWA Power」のムハンマド・アブナヤン会長は9月11日、中国の李強(リー・チャン)首相とサウジ商工界代表との座談会に出席し、中国企業との戦略的提携を強化して、両国が目指す低炭素(グリーン)成長を後押すると表明した。ACWAは今後5年間、中国市場に毎年100億ドル(約1兆4000億円)を投じる計画。2030年までの対中投資総額は750億ドル(約10兆7000億円)となり、同社の運用資産総額の3分の1に達する見通しだという。

これに先立つ8月には、サウジの政府系ファンド「パブリック・インベストメント・ファンド(PIF)」が、中国の国有大手銀行6行と総額500億ドル(約7兆2000億円)の資本移動に関する覚書を締結したと発表した。

石油大手サウジアラムコ傘下のベンチャーキャピタル「Prosperity7(プロスペリティ7)」はすでに、中国の人型ロボットメーカー「穹徹智能(Noematrix)」や生成AIユニコーン「智譜AI(Zhipu AI)」に出資している。

中国の生成AIユニコーン「Zhipu AI」、サウジのファンドから4億ドル調達 評価額約30億ドルへ

衣類を折りたたむ人型ロボットで注目。中国「Noematrix」が数十億円超を調達、サウジ大手VCも参加

また、アラブ首長国連邦(UAE)のアブダビ投資庁(ADIA)のほか、クウェート投資庁(KIA)やカタール投資庁(QIA)など中東諸国の政府系ファンドも、中国での投資活動を活発化させている。投資分野は、エネルギーや鉱物資源、自動車、電子機器など多岐にわたる。

運用資産40兆円以上のアブダビ政府系ファンド「ムバダラ」、北京オフィス開業 対中投資を加速

*1ドル=約143円で計算しています。

(36Kr Japan編集部)

セミナー情報や最新業界レポートを無料でお届け

メールマガジンに登録

関連記事はこちら

関連キーワード

セミナー情報や最新業界レポートを無料でお届け

メールマガジンに登録