大連市の日系包装メーカー、共同で中国市場を開拓

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中国遼寧省大連市に拠点を置く日系包装メーカーがこのほど、「サミット」を開催し、中国国内や海外の食品、ペットフード、医薬品、乳製品、惣菜各メーカーと軟包装メーカーの代表260人余りが出席した。
 
主催した中日合弁の大連ALTMA工業とトタニ技研工業(京都市)中国法人の大連戸谷技研工業、東洋紡、三井化学の4社は、産業チェーンの川上と川下を深く結びつけ、共同で中国市場を開拓している。
 
4社を含む日系企業はここ数年、高性能水性印刷やデジタル印刷、新素材製造の分野で技術革新を続け、軟包装機械や材料を中国ハイエンド市場の多くの顧客に提供している。
 
サミットに出席した中国食品工業協会の蔡永峰副会長は「中国では食品業界が包装業界にとって最大の応用市場で、両業界は密接に関連している」と説明。食品包装は食品加工製造レベルと製品の外観だけでなく、製品の品質や安全性、ブランドイメージ、消費者の感情的価値にも影響することから、食品メーカーの競争力を示す重要な要素になっていると語った。
 
中国包装連合会によると、国内には現在、一定規模(年間売上高2千万元、1元=約21円)以上の包装メーカーが1万8千社あり、業界全体の営業利益は1千億元に上る。
 
大連ALTMA工業は食品・医薬品包装用フィルム加工装置の製造を手がける。田大勇董事長は、モデル転換と高度化を続ける中国の食品産業が日本の先端技術の応用の場を広げていると指摘。「例えば惣菜は、包装材料の質を高めることで色や香り、味、形を良くしている」と述べた。
 
トタニ技研工業は1952年の創業以来、製袋機を7千台以上販売し、大連法人は2番目に設立した海外生産拠点となる。サミットに出席したトタニ技研工業の三大寺孝豊執行役員は、食品包装のグリーン(環境配慮)、低炭素、高度化、差別化に対する中国のニーズは日本の技術に幅広い応用空間をもたらすと語った。(新華社大連)

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