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中国電子商取引(EC)大手アリババグループの傘下で、クラウドコンピューティングや人工知能(AI)を手がける阿里雲(アリババクラウド)の中南米初となるデータセンターがこのほど、メキシコで稼働した。同センターは先進的なクラウドコンピューティング製品によって、中国企業と現地企業に世界一流の製品とサービスを提供する。
中南米では近年、クラウドコンピューティングやビッグデータなどの新興技術が広く利用され始めている。アリババクラウドは2022年、メキシコ市にカスタマーサービスセンターを設立、ローカルチームによる現地顧客サポートを開始した。アリババグループの袁千副総裁は「メキシコは中南米のデジタル経済をけん引するリーダーの一国として、活力に満ちた若い世代を抱えている。インターネット普及率は70%を超え、スタートアップ企業数は過去5年で35%増えた」と紹介。アリババクラウドは進んだクラウド技術とリソースを通じ、若いイノベーターの夢の実現を支援するとした。
アリババグラウドはここ数年、海外市場で急成長を遂げ、事業規模は5年で20倍以上に拡大した。24年5月には海外のクラウドインフラ建設の強化計画を打ち出し、タイ、メキシコ、マレーシア、フィリピン、韓国の5カ国にデータセンターを新設する意向を示した。現在、世界29地域でアベイラビリティゾーン(AZ、特定エリア内の一つまたは複数のデータセンターから成る運用単位)87カ所を運用しており、今後も海外でのインフラ建設を続け、サービスを強化していく方針という。【新華社北京】
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