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ロボット用パワーユニットの開発を手がける中国スタートアップ「本末科技(Direct Drive Technology)」がシリーズBおよびB+で資金を調達し、調達額が累計で数億元(数十億円)に達した。出資は北京市先進製造・智能装備産業投資基金が主導し、北京市新材料産業投資基金や順禧私募基金(Shunxi Venture Capital)、レノボ傘下の聯想創投(Lenovo Capital)が参加した。資金は主に、新たなニーズに応じたモーターのフレキシブルな設計と生産、ダイレクトドライブ式パワーユニットの量産能力強化、ロボットの改良と商用化の加速に使用する。
本末科技は2020年に設立され、ロボットおよびパワーユニットの研究・開発・生産を手掛けてきた。現在はロボットとコア部品という2つの事業部門を設け、150人を超える規模の技術開発チームを擁している。広東省東莞市の松山湖ハイテク産業開発区に、エンボディドAIとダイレクトドライブ式パワーユニットの二大技術開発センターを開設し、大規模な生産拠点を併設するなど、設計からサンプル試作、生産、検査、認証まで一連の工程を自前で完結できる。
同社は、高精度かつ高出力密度、低騒音といった特長を備えたダイレクトドライブ式パワーユニット製品のシリーズを開発し、コア部品すべてを自社でまかなう。
エンボディドAI分野では、世界に先駆けてホイール型ロボットのオープンソースプラットフォームを開設し、「DIABLO(刑天)」、「TITA」などさまざまなホイール型ロボットを開発している。ロボットのモジュール化と多様な形態での展開を進め、AIモデルが蓄積した応用シーンの膨大なデータと組み合わせることで、複雑な環境下でのロボットの適応能力と実用性を高め、巡回検査や近距離配送、スマート工業などの分野を中心に実用化されている。
本末科技は蓄積してきた技術力と製品力を強みとして、国内トップクラスのロボットメーカーやスマート家電メーカーなど複数社と緊密に協力している。製品は、ロボット掃除機や空気清浄機、高性能洗濯乾燥機、スマートフィットネス機器、ペットロボットなど数十種類におよび、すでにダイレクトドライブ式パワーユニットの大規模量産を実現している。今年のパワーユニットの出荷台数は1000万台を突破する見込みだ。
ロボットもこれまでに累計数千台を出荷しており、ホイール型ロボットの出荷台数では世界トップとなった。EUや北米、オーストラリア、中東など、世界50以上の国・地域に輸出され、教育や巡回検査、物流配送、サービスなどの分野で活用されている。
本末科技の売上高は数年間連続で倍増しており、中国のロボット分野では数少ない黒字経営企業だという。
*1元=約20円で計算しています
(翻訳・36 Kr Japan編集部)
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