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クラウドアーキテクチャを用いた4G/5G通信ソリューションを提供する「佰才邦(Baicells)」がシリーズC1で資金を調達した。今シリーズは「緑地集団(GreenLand Group)」と「中国互聯網投資基金(CIIF)」が共同で主導した。佰才邦は、今年初めにもシリーズB+で資金を調達しており、リード・インベスターは「高通創投(Qualcomm Ventures)」、コ・インベスターは「兼固資本(JG Investment)」「啓迪控股(Tus Holdings)」「越秀産投(Guangzhou Yuexiu Financial Holdings)」が務めた。これ以前にも「世紀互聯(21vianet)」、シャオミ(小米科技)、「亦荘国投(E-Town Capital)」「協同資本(SYN Capital)」「信中利資本(China Equity Group)」「和聚百川(Harmony Riverside)」などから資金を調達している。同社はすでに複数のファンドからシリーズC2の出資の意向を受けており、全ての出資が完了するとシリーズCの出資規模は約6億元(約93億円)になる見込みである。
通信オープンアーキテクチャを提唱する佰才邦は2014年に設立され、同社の顧客は北米、アジア太平洋、東南アジア、ヨーロッパなどの地域をカバーしており、Facebook、レノボなどと戦略パートナーシップを締結しているほか、インテル、クアルコムとも5Gの共同開発プロジェクトを進めている。また、チャイナモバイル(中国移動)の商用化可能な4G/5G O-RANデュアル基地局、チャイナテレコム(中国電信)の3.5 GHz室内5G小型基地局のリファレンスデザインをはじめとして、チャイナユニコム(中国聯通)、「中国鉄塔(China Tower)」、「ボーダフォン(Vodafone)」、スペインの通信会社「Telefonica」、インドの通信大手「Reliance Jio」など数々のグローバル通信キャリアの新たな基地局事業を落札している。
2019年は中国にとって正式な5G商用化元年となった。5Gは巨大な経済発展のチャンスをもたらす。経済情報プラットフォーム「投中信息(CVINFO)」のリポートによると、2020~2030年に5Gは世界の実質GDPの0.2%の成長に貢献し、GDPにもたらす経済価値は年間2兆1000億ドル(約230兆円)に達し、5G技術の応用によって世界で12兆ドル(約1300兆円)の売上高が創出されるという。
5Gネットワークの構築において、各キャリアはネットワーク構築と売上拡大をめぐる大きな圧力に直面しており、次世代の無線ネットワーク技術のオープン化の向上や業務との緊密な連携が急がれている。複数のグローバルキャリアによってO-RAN Allianceが設立され、インターフェースの標準化、プラットフォームのオープン化を推進している。佰才邦は初期にO-RAN Allianceに加入したメンバーの1社で、組織の中で最も重要といえるアクセスネットワークやハードウエアのホワイトボックス化推進チームの代表を担当している。
佰才邦の董事長兼CEOの孫立新氏は、「過去5年間、佰才邦は主な精力を『内功修練(内部を鍛えること)』に注ぎ込んできた。技術チームは4G時代からすでに5Gの標準制定に参加している。成功は一挙に成し遂げられるものではなく、当社が絶え間なく革新を続けてきたからこそ、世界的なキャリアと業界からの評価を得られたと信じている」と述べた。
出資者の観点
佰才邦の出資者は佰才邦について次のように述べている。
クアルコムグローバル副総裁兼クアルコムチャイナ董事総経理の沈勁氏
「クアルコムは5Gがもたらすインテリジェント接続に常に関心を持ち、重点的に投資をしている。佰才邦は5G技術の商用展開を推進すると共に先端技術の革新にも力を入れており、全世界の顧客の信頼を得ている。我々は佰才邦への投資について非常に満足しており、引き続きグローバルな5Gの商用化と普及を推進していく」
緑地集団の執行総裁、緑地金融董事長・総裁の耿靖氏
「佰才邦は5G技術の分野を長年深く研究してきた。緑地と佰才邦は今回の提携をきっかけに戦略投資をベースとした協力を深めていく。双方で合弁会社を設立し、他のキャリアと協力して『社会的ネットワーク構築』とネットワーク運営を模索し、不動産のエッジクラウドサービスを推進する。5G技術の実用化の面では、佰才邦の先端技術を駆使し、5Gネットワークの室内利用、エッジコンピューティング、スマートビルディング、スマートホテルなど、各業界において多様な製品形態で5Gの活用を全力で推進していく」
中国互聯投資基金の呉海董事長
「5Gに代表される新たな技術や産業は多くのチャンスを産み出し、佰才邦はこの分野での技術革新能力と先発優位性を備えている。佰才邦の急速な発展は、4G/5G標準制定、エンドツーエンドシステム、製品革新への絶え間ない投資、柔軟でオープンなネットワーク構築モデルによって成り立っている。佰才邦はグローバルな技術的視野とビジネスモデルを有しており、今後、国内外の市場でより大きな役割を果たすと信じている 」
(翻訳・普洱)
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