資金調達額100倍増 エンボディドAI関連企業、中国で1万社突破

中国の企業情報サービス「啓信宝」はこのほど、第15次5カ年規画(2026~30年)に盛り込まれた重点産業に焦点を当て、「エンボディドAI(身体性を持つ人工知能)洞察報告」を発表した。エンボディドAI分野に進出する企業は全国で1万社を超え、産業チェーンの形成も加速しているとした。

26年5月末時点で全国のエンボディドAI関連企業数は1万社を突破した。うち、上場企業は269社だった。企業数の伸びは22年から23年にかけて一時鈍化したものの、24年に回復し、25年は前年比37%増え、供給サイドは急速な拡張段階に入った。

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企業形態別にみると、現在は民間資本が主力であり、民間企業が全体の約85%を占めた。産業全体はいまなお市場の力が主導する模索段階にあり、技術の方向性やビジネスモデル、応用シーンが急速に発展している。

資本市場の変化もこうした傾向を裏付けている。25年のエンボディドAI企業が外部企業に対して行った投資は1600件を超え、過去5年で最多となった。大規模モデルや人型ロボットなど中核分野の資金調達件数は24年上半期(1~6月)が8件だったのに対し、25年下半期(7~12月)は77件へと急増した。資金調達額は1億2000万元(約29億円)から111億3000万元(約2700億円)と、100倍近くに増加した。企業の成長と資本の流入、産業投資が同時に活発化し、エンボディドAIの産業化をけん引した。

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現在のエンボディドAI産業には川上の層が厚く、川中が手薄で、川下が多元的という構造的な特徴がみられる。川上の部品企業は8000社を超え、サーボモーターやセンサー、動力電池などの分野の供給が比較的活発となっている。中流の本体製造企業とシステムインテグレーターは約1900社で、数が相対的に少ない。川下の応用企業は約2370社で、うち人型ロボット企業は680社に上る。

エンボディドAIは複数の業界をまたぐ事業領域であり、各方面の企業が参入している。啓信宝のデータによると、80%以上の関連企業がすでに5年以上の産業経験を持ち、民生用電子機器や自動車、自動化などの分野の成熟した企業が進出を加速している。

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地域別にみると、エンボディドAI産業の爆発的な成長には地域的集積という明確な特徴がみられた。広東と浙江、江蘇、上海、北京の5省・直轄市の存続中の関連企業数は全国の3分の2強を占めるほか、広東省深圳市は1100社以上で全国の10%強を占めた。深圳は家電や精密加工などの産業基盤を生かし、川上、川中、川下を網羅する産業エコシステムを整えている。上海は千社弱で深圳に続き、科学研究機関の多さと応用シーンの優位性により、人型ロボットの生産から出荷に至る統合型の体制をいち早く実現している。【新華社北京】

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