製品の95%「メイド・イン・チャイナ」に アディダス、上海をグローバル拠点へ

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ドイツのスポーツ用品大手アディダスのビョルン・ガルデン最高経営責任者(CEO)はこのほど、新華社のインタビューに応じ、「中国はこの先10年、世界で最も重要なスポーツ市場の一つになるだろう」と予想した。「これまでと異なり、私たちの製品の多くが中国でデザインされ、中国から世界の市場に向かっている」と述べた。

また、中国経済が世界で重要な役割を果たしており、アディダスの中国市場での売上高は世界全体の約15%を占めていると紹介。「この役割は非常に重要で、他の市場は中国ほど持続可能かつ長期的に成長していない」と説明した。

かつてアディダスは欧米でデザインし、中国で生産と輸出をしていたが、現在は中国で販売する製品の95%が「メイド・イン・チャイナ」で、デザインも現地化が進んでいる。

アディダスは2026年、上海の黄浦江西部に位置する西岸中環エリアに大中華区本部拠点を移入する予定で、1500人以上の従業員が勤務できるという。ガルデン氏は「上海という都市を私たちのグローバルなクリエーティブネットワークに組み入れ、ニューヨーク、シカゴ、パリ、ロサンゼルスなどの都市で行ってきたように、ますます多くの世界初公開イベントを上海で開催する」と述べた。

国務院弁公庁は先日、「スポーツ消費の潜在力喚起とスポーツ産業の質の高い発展のさらなる促進に関する意見」を発表した。30年までに世界的に影響力のあるスポーツ企業やスポーツ競技会を育成し、スポーツ産業の発展水準を大幅に引き上げ、産業規模を7兆元(約147兆円)以上にする目標を掲げている。

ガルデン氏は、この「意見」の前向きな姿勢に賛同し、中国政府が一貫してスポーツに関心を示していると評価。「私たちは、多くのスポーツ施設が中国に建設され、多くの国際大会が開催されたのを見てきた。それに関われるよう希望している。私たちは中国のスポーツ事業の発展に役立つリソースを多く持ち合わせている」と意気込みを示した。

さらに「中国では、スポーツ好きな消費者が増えており、政府もスポーツ事業を力強く支援している。これは中国スポーツ市場への自信につながっている。すなわち、スポーツ選手に対する自信、そしてアディダスが中国を開拓し続ける自信である」と説明した。【新華社上海】

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