中国の生成AI「StepFun」、約1200億円調達 スマホや車載AIで存在感

中国の生成AIスタートアップ「階躍星辰(StepFun)」(以下、ステップファン)はこのほど、シリーズBの追加ラウンドで50億元(約1200億円)超を調達した。中国の大規模言語モデル(LLM)分野では過去1年間で最大規模の資金調達となる。今回は出資者には、国有系ファンドの上海国投先導私募基金管理(SSCILF)、国寿股権投資(China Life Private Equity Investment)、浦東創投集団(PDVC)に加え、テンセントなど既存株主も名を連ねる。

ステップファンは、最近香港で上場した智譜AI(Zhipu AI)や稀宇科技(MiniMax)、月之暗面(Moonshot AI)、零一万物(01.AI)、百川智能(Baichuan Intelligent)とともに、業界内で「AI六小虎」と称されている。基盤モデルの開発と「AI+端末」戦略を両軸に、スマートフォンや自動車といった消費者向け領域での実装を加速している。

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スマートフォン分野では、OPPO、栄耀(Honor)、中興通訊(ZTE)など中国国内の主要スマホブランドの6割と緊密に提携しており、4200万台以上に同社のモデルが搭載されている。

自動車分野では、千里科技(Afari Technology)や吉利集団(吉利グループ)と提携し、エンドツーエンドの音声モデルを搭載したスマートコックピット「AgentOS」をを共同開発。吉利の量産モデル「Galaxy M9」は発売から3カ月で約4万台を売り上げ、海外市場にも進出している。生成AIの車載実装は、今後の競争軸の一つとみられる。

2025年12月、業界初となるGUI操作に対応したオープンソースAIモデルを発表した。スマートフォンや車載機器、パソコンなどへの導入が可能だ。さらに2月2日にはオープンソースモデル「Step 3.5 Flash」を公開し、瞬く間に世界中で話題となった。公開初日にはOpenRouterの「Fastest Models(最速モデル)」ランキングにランクインし、世界トップクラスの高速モデルとして名を連ねた。

*1元=約23円で計算しています。

(36Kr Japan編集部)

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