中国Unitreeのロボット犬、シンガポールで「海外の初勤務」

シンガポール政府観光局(STB)と中国の旅行情報メディア「馬蜂窩(マーフォンウオー)」は4月18日から5月17日まで、シンガポールのセントーサ島とマンダイ・ワイルドライフ・リザーブで、スマートロボット犬の実証サービスを提供している。中国製のスマートロボット犬は、「話す」だけでなく、「道案内」「ダンス」「愛嬌を振りまく」などもでき、各国からの観光客に真新しいスマートツーリズム体験をもたらした。

このスマートロボット犬は、中国ロボット大手の杭州宇樹科技(Unitree Robotics;ユニツリー・ロボティクス)が開発し、馬蜂窩が観光シーンに応じた特別な「訓練」を施した。多言語での対話やマルチモーダル環境認識技術を通じ、周囲の状況を自発的に認識し、観光客のニーズを理解しつつ、推論しながら質問に答え、さまざまな身体動作によって観光客と交流することができる。これまでに、貴州省のミャオ族集落「西江千戸苗寨」など、中国内の複数の観光地でお披露目されたが、海外はシンガポールが初「勤務」となる。

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5000人以上と交流、データ活用で観光体験をさらに最適化

シンガポール通商産業省の下の法定機関、セントーサ・デベロップメント・コーポレーション(SDC)でビジネス・体験開発部門のディレクターを務めるアディソン・ゴー氏は、セントーサ島でスマートロボット犬5台が稼働していると紹介。「これまでに観光客5000人以上と交流し、パフォーマンスもガイドも、高い評価を得ている」と述べた。今回の実証サービスのもう一つの重要な目的に、人の流れが密集する地域、観光客の嗜好、よくある問題などの観光客とのインタラクションデータを、スマートロボット犬を通じて継続的に収集し、大規模言語モデル(LLM)によってシステムを改善することで、観光客の総合的な体験をさらに高める狙いがある。

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「スマートネーション」を加速させる「具体化したAI」

STBはこの実証サービスを、テクノロジーとイノベーションを通じた観光体験の向上の重要な一歩と位置付けている。シンガポールは近年、「スマートネーション」構想を推進しており、観光業は人工知能(AI)技術の実証における重要な実証分野となっている。従来のスマート完工はオンライン予約や電子決済、データ管理に重点を置いていたのに対し、スマートロボット犬は「具体化したAI」サービスの提供を重視している。AIはバックエンドのアルゴリズムにとどまらず、実際の観光シーンに入り込み、ガイド、インタラクション、ルート提案、パフォーマンスなど、多様な機能を担っている。

中国製のスマートロボット犬は、中国からシンガポールに進出し、観光客にテクノロジーの温もりを届けている。こうしたスマートテクノロジーはもはや、冷たいプログラムではなく、触ったり対話できるほか、旅を共に楽しむ「パートナー」にもなり得るようになった。【新華社シンガポール】

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