設立半年で受注12億円 中国の船舶電気推進システム「LiiPuS」、欧州勢の牙城に挑む

中国の大型船舶向け総合電気推進システムメーカー「力普司船舶科技(LiiPuS)」はこのほど、シードラウンドおよびエンジェルラウンドで相次いで資金を調達し、調達総額は数千万元(数億円規模)に達した。資金は主に、ハイエンド船舶向け総合電気推進システムの試作機のテスト、改良、および小ロット納入に充てられ、中国製ハイエンド推進システムの規模拡大を加速させる。

LiiPuSは2025年7月設立。製品ラインアップには、L型永久磁石式全旋回プロペラ(アジマススラスター)、永久磁石式ポッド推進器、砕氷型アジマススラスターなどが含まれる。製品は標準化・モジュール化設計を採用しており、小型・軽量・高出力密度・高信頼性といった強みを備えている。

高出力・高品質のニッチ市場では、フィンランドのバルチラ(Wärtsilä)やノルウェーのコングスベルグ・グループ(Kongsberg Gruppen ASA)などの国際ブランドによる長期にわたる独占状態が続き、中国製品による代替の余地は極めて大きい。中国が推し進める「造船強国」戦略や脱炭素・電動化の流れに伴い、港湾タグボートや海洋作業船などの分野では高効率で環境への負荷が低い船舶への需要が高まっており、永久磁石式推進器は主要部品として需要が増加し続けている。

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同社は現在、すでに0.5~5メガワット(MW)のL型永久磁石式アジマススラスター、0.2~2MWの永久磁石式ポッド推進器、および2~10MWの砕氷型アジマススラスターのシリーズ開発を完了し、江蘇省の連雲港市と南通市、広東省の江門市に生産拠点を展開している。受注残高は、 設立からわずか半年で累計5000万元(約12億円)を超え、港湾タグボート・海洋作業船・ラグジュアリーヨットの3大分野を重点的にカバーしている。

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*1元=約24円で計算しています。

(36Kr Japan編集部)

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