ロータス、上半期は純損失半減 中国販売60%増、PHEV「Eletre X」投入が奏功
英高級車ブランド「ロータス(Lotus)」を傘下に持つ中国のロータス・テクノロジーが発表した2026年上半期決算は、売上高が前年同期比23%増の2億6800万ドル(約430億円)だった。純損失は52%縮小して1億5100万ドル(約240億円)、営業損失も63%縮小して9700万ドル(約160億円)となった。粗利益率は前年同期の8%から10%に改善した。
上半期の世界販売台数は3904台で、前年同期比39%増加した。このうち、SUVやセダンなどのライフスタイルモデルは57%増の3008台となり、全体の77%を占めた。スポーツカーは1%増の896台だった。
最大の成長市場となったのが中国だ。上半期の販売台数は60%増の2248台で、世界販売に占める割合も前年同期の50%から58%に上昇した。一方、欧州は716台で、構成比は31%から18%に低下。米州は631台で、全体の16%を占めた。
中国市場の成長をけん引したのが、同社初のプラグインハイブリッド車(PHEV)「Eletre X」だ。同モデルはすでに中国と海外6市場で納車を開始しており、2026年第4四半期(10~12月)には欧州大陸、27年半ばには英国への投入を予定しているという。ロータスは従来のEV中心の製品戦略を見直し、ハイブリッド車を加えることで顧客層の拡大を図っている。
ロータスは1948年に英国で創業した。2017年に中国自動車大手の吉利控股集団(Geely Holding)がロータスの親会社の株式51%を取得。その後、電動化・スマート化を推進するなか、21年にスマートEV事業を担うロータス・テクノロジーを設立した。同社は24年、特別買収目的会社(SPAC)との合併を通じて米ナスダック市場に上場した。
さらに26年8月には、英国のロータス関連事業の買収を完了。従来のスポーツカー事業とスマートEV事業を「One Lotus」体制の下に統合した。
財務面では依然として課題が残る。6月末時点の総資産は約19億ドル(約3000億円)に対し、総負債は約32億3000万ドル(約5200億円)に上り、株主資本は13億2900万ドル(約2100億円)のマイナスとなっている。事業継続のため引き続き株主から資金支援を受けており、上半期には吉利から約1億2800万ドル(約200億円)の資金提供を受けた。
*1ドル=約160円で計算しています。
(36Kr Japan編集部)