中国・小鵬、納車10万台でも赤字続く EVで磨いたAI、ロボットへ

中国の電気自動車(EV)大手、小鵬集団(XPENG)は8月24日、2026年第2四半期(4〜6月)決算を発表した。売上高は前年同期比8.0%増、前四半期比51.5%増の197億4000万元(約4700億円)だった。このうち自動車販売による売上高は170億5000万元(約4100億円)、サービス・その他の売上高は前年同期比93.9%増の27億元(約650億円)となった。技術開発サービスや部品販売の拡大が寄与した。

収益性は引き続き改善した。粗利益率は20.7%と前年同期から3.4ポイント上昇し、自動車事業の粗利益率は12.1%だった。一方、純損失は13億4000万元(約320億円)となり、前年同期の4億8000万元(約120億円)から赤字幅が大幅に拡大した。ただ、前四半期と比べると赤字幅は25.1%縮小した。非米国会計基準(Non-GAAP)ベースの純損失は12億4000万元(約300億円)だった。

第2四半期の納車台数は10万3295台で、前四半期比64.8%増となった。「GX」や「MONA L03」など新型車の供給が相次いで本格化し、販売台数の増加をけん引する重要な要因となった。7月16日にはドイツ・ミュンヘンで次世代AIクーペSUV「MONA L03」のグローバル発表会を開くなど、海外展開も引き続き推進している。

猛暑で「動けない車」続出 中国・小鵬、高級EVのエアサス故障で謝罪

フィジカルAIと自動運転は引き続き重点投資分野となる。今年3月からは、第2世代VLA(Vision-Language-Action)モデルを搭載した「Turing AI(図霊AI)」の運転支援システムをユーザーに提供している。同モデルは単一のアーキテクチャでレベル2(L2)の運転支援からレベル4(L4)の自動運転までをカバーする。同一の技術体系を基に開発されたL4対応のロボタクシーも社内テストを開始した。

中国EV「Xpeng」、ロボタクシー参入表明から8カ月で実現 CEO自ら初乗車

海外では、第2世代VLAモデルがこのほどドイツでの現地適合性確認テストを完了した。小鵬集団によると、同一モデルで中国市場と欧州市場に対応しており、27年から現地の道路環境に適応した運転支援システムを世界のユーザーに順次提供する計画だ。

人型ロボット(ヒューマノイド)も、小鵬集団のAI戦略で重要な構成要素となり始めている。同社傘下のロボット事業はこのほど、初の資金調達ラウンドで9億ドル(約1400億円)超を調達した。調達後の評価額は63億ドル(約1兆円)を超えた。

中国EV「小鵬」の人型ロボット事業、初の外部調達で1400億円 評価額は1兆円超

*1元=約24円、1ドル=約160円で計算しています。

(36Kr Japan編集部)

日本企業のDXを促進するプラットフォーム「CONNECTO」
無料コンテンツ公開中

最新記事