中国のロボット輸出、欧州向けが過半数 主役は清掃用、手術用も急伸
ロボット専門メディアの機器人前瞻が中国税関のデータを基にまとめたところ、2026年1~8月の中国のロボット輸出額は、13の統計品目の合計で350億5200万元(約8400億円)に達し、171の国・地域に輸出された。このうち清掃ロボットは246億2600万元(約5900億円)で、全体の約70%を占め、輸出の主力となった。
一部の産業用・医療用ロボットも大きく伸びた。昇降・搬送・荷役向け産業用ロボットの輸出額は前年同期比8.63%増の28億300万元(約670億円)、協働ロボットは49.31%増の6億4400万元(約160億円)、手術ロボットは272.92%増の6億7200万元(約160億円)だった。人型ロボット(ヒューマノイド)や四足歩行ロボットなどを含むバイオニックロボットの輸出額は11億6800万元(約280億円)で、輸出台数は1万4458台だった。
中国国内の荷送人・荷受人の登録地別に見ると、広東省の輸出額が147億1800万元(約3500億円)、江蘇省が109億5800万元(約2600億円)で、両省を合わせると中国全体の73.25%を占めた。分野別では、上海市が中国全体の手術ロボット輸出額の約65%、浙江省がスマートバイオニックロボットの輸出額の約61%を占めた。
輸出先別では、欧州が全体の51.04%を占め、アジアが29.84%、米州が14.99%だった。国別ではドイツが59億8600万元(約1400億円)で最大の輸出先だった。輸出先は製品分野によっても異なる。清掃ロボットは主に欧州市場向けである一方、主要な産業用ロボットはアジア向けの比率が高かった。
ただし、清掃ロボットとバイオニックロボットには26年1月から専用の税関品目番号が新設された点に注意が必要だ。26年の統計は13品目を対象としているのに対し、前年同期はそのうち10品目しか対象になっていないため、輸出総額を単純に比較して前年同期比を算出することはできない。また、税関統計上の輸出先が最終的な消費地と一致するとは限らない。
*1元=約24円で計算しています。
(36Kr Japan編集部)