中国産アワビ、日本の外食市場で人気拡大 元・日本人専門家が支える品質と商品開発

中国福建省では、アワビの日本向け輸出が伸び、日本の外食業界で人気を集めている。同省海洋・漁業局によると、今年1~8月の輸出量は前年同期比2.7%増の399,2トン、輸出額は5205万5000元(約12億5000万円)だった。地元の水産企業が長年、日本市場の開拓や品質向上に取り組んできたことが背景にある。

福建省福州市連江県の漁業者が養殖したアワビ

日本の水産業界に約40年携わってきた福永久さんは今年6月、定年退職後に福州日興水産食品の顧問に就任した。福永さんによると、中国産アワビは食感や風味、大きさなどの面で世界でも高い水準にある。日本では養殖アワビの生産量が少なく、供給が追いついていない状況だという。

福州日興水産食品の工場でアワビを加工する従業員

同社では、新たな調理済み商品の試食や評価に携わり、日本の消費者の立場から塩加減や香り、食感などについて意見を出している。日本人の食習慣に合うものも多く、付加価値の高い商品に商機があるとみている。製品展示エリアには、アワビの醤油煮込みや黒トリュフ風味など、100種類を超える調理済み製品が並ぶ。中には、中心部を半熟状に仕上げた「溏心(とうしん)アワビ」など、3カ月半かけて作られた手の込んだ商品もある。

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福永さんは「日本の水産業界で培った経験を中国企業に生かしたい。体が続く限り続けていきたい」と語った。 【新華社福州】

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