「ワイヤ駆動」で精密作業 中国発人型ロボット「Astribot」、新たに240億円調達

中国の人型ロボット(ヒューマノイド)スタートアップ「星塵智能(Astribot)」はこのほど、新たなラウンドで約10億元(約240億円)を調達し、資金調達後の評価額は150億元(約3600億円)に達した。本ラウンドは、深圳市投資控股傘下の深圳市投控東海投資(Shenzhen Toposcend Capital)が主導した。調達した資金はAIモデルの継続的な改良、人材の拡充、事業化の推進、生産体制の整備に充てられる。

同社にとって、今回はこの半年間で4回目の資金調達となる。今年6月にはシリーズBで10億元超を調達し、評価額は初めて100億元を突破した。

【中国版Figure】ヒューマノイド新星・Astribot、3カ月で240億円超調達 評価額2400億円に

星塵智能は2022年末に深圳で設立された。創業者兼最高経営責任者(CEO)の来傑氏は、中国IT大手テンセント(騰訊控股)のロボット研究部門「Tencent Robotics X ラボ」やバイドゥ(百度)に勤務していた。AIモデルからフィジカルAIオペレーティングシステム、ワイヤ駆動ロボット本体の研究開発を一貫して手がける。ワイヤ駆動構造は、腱のようなケーブルを通じて動力を伝達する仕組みで、柔軟な制御と精密な操作を実現するための重要な技術方式だ。

星塵智能によると、同社のロボット「S」シリーズは25年9月から1000台規模の受注を獲得している。新世代のワイヤ駆動ロボット「T1」は今年5月に発表され、6月から出荷を開始した。価格は8万9900元(約220万円)から。製品は小売り、文化観光、工業、研究、教育などの分野で活用されており、顧客や提携先には、遊園地設備大手の金馬遊楽(Jinma Entertainment)、スマートオペレーティングシステム製品・技術プロバイダーの中科創達(サンダーソフト)、中国電子商取引(EC)大手の京東集団(JDドットコム)などが含まれる。また、家庭や個人向けの製品シリーズも開発中だ。

*1元=約24円で計算しています。

(36Kr Japan編集部)

 

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