ファーウェイとCATL、99秒の電池交換で提携 2027年に対応車投入か
中国通信機器大手ファーウェイ(華為技術)傘下の自動車ソリューション企業「引望智能技術(Yinwang)」(以下、引望)は10月19日、車載電池最大手・寧徳時代新能源科技(CATL)および同社子会社の「時代電服(CAES)」と協力協定を締結した。交換用電池、電池交換ネットワーク、スマートエネルギー補給の分野で協力する。
3社は車両、電池交換ステーション、クラウドの間でデータとサービスを連携させ、車両が電池の状態や利用者の移動特性に基づいてエネルギー補給のニーズを判断し、ステーションの検索、進入、位置合わせ、電池交換、退出までのプロセスを自動で行えるようにする計画だ。電池交換にかかる時間は最短で約99秒だという。引望は自動車メーカーと連携し、提携モデルがCATL傘下の電池交換ブランド「巧克力換電」のネットワークに対応し、接続できるよう調整を進める。
現地報道によると、第1弾の電池交換対応車種は暫定的に5車種とされ、2027年の発売を計画している。まずは東風汽車(Dongfeng Motor)とファーウェイの協業EVブランド「奕境(Epic Land)」に導入される。
CATLの電池交換ネットワークは急速に拡大している。巧克力換電の交換ステーションは9月29日時点で2520カ所を超え、全国200都市に展開している。年末までに3000カ所を超える計画だ。CATLは電池サプライヤーとして、標準化された電池交換を推進するとともに、複数の自動車メーカーと協力し、共通ネットワークを利用できる車種を増やしている。
これまで電池交換分野を主導してきたのは、EVメーカー「蔚来汽車(NIO)」だった。NIOは9月下旬時点で4125カ所の電池交換ステーションを運営しており、9月末には自動車大手の浙江吉利控股集団(吉利グループ)と戦略的提携を結んでいる。
一方、急速充電技術も進化を続けている。CATLが今年発表した第3世代の「神行超充電池(Shenxing Superfast Charging Battery)」は、常温下で充電残量10%から98%までわずか6分27秒で充電できるという。同社は超急速充電と電池交換を統合したソリューションも打ち出し、電池交換ステーションに超急速充電器を設置することで、2つのエネルギー補給方式の連携を促進している。
急速充電と電池交換は単純な代替関係にはない。CATLの曽毓群(ロビン・ゼン)会長は、30年には電池交換、家庭充電、公共充電が市場を三分するとの見方を示していた。
*1元=約23円で計算しています。
(36Kr Japan編集部)