中国EVの理想汽車、半導体子会社が390億円調達へ 車載以外にも展開
中国の電気自動車(EV)メーカー「理想汽車(Li Auto)」は10月16日、半導体・ドメインコントローラー事業を担う子会社「上海馬赫心科技(MHX Technology)」が初回のエクイティファイナンスに関する契約を締結したと発表した。
調達総額は16億2500万元(約390億円)。うち、理想汽車が全額出資子会社を通じて10億元(約240億円)を出資し、杭州経韜(Hangzhou Jingtao)、藍馳創投(Lanchi Ventures)、華業天成(Huaye Tiancheng)、奇績創壇(MiraclePlus)などの外部投資家が合計6億2500万元(約150億円)を出資する。取引完了後も理想汽車は支配権を維持し、連結決算を継続する。
今回の資金調達後の評価額は約166億3000万元(約4000億円)。杭州経韜関連の投資家には、最大5億元(約120億円)の追加引受権が付与されており、年末までに行使可能だ。全額行使された場合、調達規模は21億2500万元(約510億円)に拡大し、資金調達後の評価額は約171億元(約4100億円)となる。エクイティファイナンスに関する契約は締結済みだが、取引の完了には一定の条件を満たす必要がある。
MHX Technologyが引き受けた自社開発チップのプロジェクトは、すでに数年にわたって進められている。今年5月には、初の量産型自社開発チップ「馬赫(Mach)M100」を発表した。同チップは車載グレードの5ナノメートル(nm)プロセスを採用し、単体で1280TOPSの計算能力を備え、新世代の量産車に搭載されている。同社は半導体、ドメインコントローラー、オペレーティングシステム(OS)を軸に技術体系を構築し、ソフトウエアとハードウエアの協調開発を進めている。
理想汽車は、独立した事業プラットフォームを設けて外部資本を導入することで、半導体の研究開発と商業化を支援すると説明している。特に車載分野以外への展開を進め、顧客規模の拡大とスケール効果の創出を目指す。新興EVメーカーでは、蔚来汽車(NIO)の半導体子会社「神璣技術(GeniTech)」が今年2月、初回のエクイティファイナンスを完了し、22億5700万元(約540億円)を調達した。蔚来汽車は資金調達後も62.7%の持ち株比率を維持している。
*1元=約24円で計算しています。
(36Kr Japan編集部)