車を飛び越え、刃物を阻止。中国Unitreeの人型ロボ「H2-X」、警護・救助を実演

中国のロボット大手「宇樹科技(Unitree Robotics;ユニツリー・ロボティクス)」は10月21日、人型ロボット(ヒューマノイド)「H2-X」のデモ動画「H2-X Kung Fu Legend Guardian」を公開した。動画では、自動車を飛び越える、高所から飛び降りる、車体を持ち上げて人を救助する、刃物を持った人物を制止するなどの動作を披露した。同社によると、H2-Xの稼働時間は最長約8時間とされるが、詳しいハードウエア構成や価格、発売時期についてはまだ明らかになっていない。

H2-Xは、フルサイズの人型ロボット「H2」をベースに開発した派生モデル。H2は2025年10月に発表され、身長180センチ、体重約70キログラムで、全身に31の自由度を備える。26年の中国中央テレビ(CCTV)の年越し番組「春節聯歓晩会(春晩)」などでも武術のパフォーマンスを披露している。6月には米NVIDIA(エヌビディア)と共同で、研究機関向けの「H2 Plus」も発表した。

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動画の前半では、H2-Xが跳躍や蹴り、連続したパンチやキックを繰り出し、動的バランスや全身の協調制御、着地後に姿勢を立て直す能力を披露している。後半では、人の警護や緊急救助を想定した場面が登場。刃物を持った人物を阻止したり、車体を持ち上げて下敷きになった人を救出するための空間を確保したり、走行してくる車両から人を押しのけて救ったりする様子が示された。

ただし、今回のデモだけでは、H2-Xがすでに自律的な警備や救助の能力を備えているとは証明できない。宇樹科技は、動画中のどの動作が人による遠隔操作で、どれがあらかじめ設定された動作なのか、またどれをロボットが自律的に実行したのかを説明していない。車体を持ち上げる場面についても、実際の負荷や試験条件は公表されていない。実環境で危険を認識できるのか、どのタイミングで介入するのか、さらに介入時に周囲の人の安全をどう確保するのかなど、検証すべき点はなお多い。

(36Kr Japan編集部)

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