AIモデル評価で世界4位、中国Kimiが公開2日で謝罪 「利用枠がすぐ尽きる」と不満
中国のAI企業「月之暗面(Moonshot AI)」は10月26日、最新モデル「Kimi K3.1 Pro」(以下、K3.1 Pro)の利用時に発生したアクセス制限や利用枠の不必要な消費について謝罪し、補償と改善策を発表した。モデルの公開からわずか2日後の対応となった。
発表によると、有効期間内のサブスクリプション契約を持つ全会員を対象に、月間利用枠の25%に相当する利用量を補償する。すでに設定を調整し、不要なサブエージェントの呼び出しや出力の長さを抑えることで、同じ利用枠でより多くのタスクを処理できるよう改善を進めているという。
K3.1 Proは北京時間10月24日に公開された。AIモデルの性能評価を専門とするArtificial Analysisの総合指標「intelligence Index」では、K3.1 Proは公開時点で55点を獲得し、前世代のK3から11点上昇した。米アンソロピックの「Claude Opus 5.5」および「Claude Sonnet 5.5」、米メタの「Muse Wonder Full」に次ぐ4位で、米OpenAIの「GPT-6 Astra」や米グーグルの「Gemini 4 Argon」を上回った。特にプログラミングやAIエージェントを活用したタスクの実行能力が向上した。
ただし、性能向上が利用コストの低下につながったわけではない。一部の利用者からは、簡単なタスクでも複数のサブエージェントが呼び出され、利用枠を短時間で使い切ってしまうとの声が上がった。Artificial Analysisの試算によると、K3.1 ProのAPI単価はK3より33%低いものの、同指標の評価テストではタスク当たりの平均出力トークン数が約14%増加し、結果としてタスク当たりのコストは前世代とほぼ同水準だった。
月之暗面は11月4日までに、モデルの重みを全面公開する予定だ。Artificial Analysisは、公開時点の評価に基づけば、K3.1 Proは同機関のランキングで最高得点のオープンウエートモデルになると予測している。これにより、最高性能のオープンウエートモデルと非公開の最先端モデルとのスコアの差は、12点から3点に縮まるとしている。
(36Kr Japan編集部)