中国人型ロボット「AGIBOT」、世界シェア43% 半年で売上480億円、Unitreeを逆転
中国の人型ロボット(ヒューマノイド)企業「智元機器人(AGIBOT)」が主催する技術イベント「2026智元創新日(AGIBOT Innovation Day 2026)」が10月29日、上海で開催された。同イベントでAGIBOTの共同創業者兼最高技術責任者(CTO)の彭志輝氏が複数の経営データを明らかにした。2026年上半期(1〜6月)の売上高は約20億元(約480億円)、出荷台数は約9700台だった。市場調査会社Counterpoint Researchによると、同期の世界の人型ロボット出荷台数に占める同社のシェアは約43%で、世界首位だった。
売上高は、同業の宇樹科技(Unitree Robotics;ユニツリー・ロボティクス)と優必選科技(UBTECH Robotics)の同期実績を上回っている。両社の26年上半期の売上高は、それぞれ11億5200万元(約280億円)、12億6900万元(約310億円)だった。AGIBOTが以前公表したデータによると、売上高は23年が30万元(約720万円)、24年が6000万元(約14億円)、25年が10億5000万元(約250億円)だった。同社に近い関係者によると、26年の売上高目標は約45億元(約1100億円)という。
出荷規模の拡大に伴い、二足歩行型や車輪型などを含む汎用ロボットの累計生産台数は26年9月に2万台を突破した。2万台目のロボットは観光・レジャー大手の長隆集団(Chimelong Group)に納入された。両社が協力する広東省珠海市の屋内型テーマパーク「長隆飛船楽園(Chimelong Spaceship Park)」では、300台を超えるAGIBOT製ロボットが順次導入され、ショーへの出演や来場者対応、ホテルでの接客などに活用されている。
AGIBOTは同日、次世代のフィジカルAI向けの基盤モデル「GO-3 Preview」とオペレーティングシステム(OS)「霊渠OS(Link-U OS) 1.0」も発表した。さらに、ロボットが実際に生み出す価値を測る新たな指標として「Worken(有効な知的作業時間)」を提唱した。稼働中のロボット数、自律稼働時間、出力効率比を基に、ロボットが実際の業務でどれだけ価値を生み出したかを評価する指標だという。
*1元=約24円で計算しています。
(36Kr Japan編集部)