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【新華社ベルリン10月11日】中国の新興電気自動車(EV)メーカー、上海蔚来汽車(NIO)は7日、ドイツのベルリンで「NIO欧州発表会」を開き、ドイツ、オランダ、デンマーク、スウェーデンの4カ国でサービスの提供を開始すると発表した。ここ数年、一部の中国系新エネルギー車メーカーは欧州市場開拓に絶えず取り組み、革新的な技術とサービス理念、優れた品質で欧州市場から評価と尊敬を獲得し、中国と欧州自動車業界の交流と協力を推進している。
同社はこの日、フラッグシップEVセダン「ET7」と大型電動スポーツ用多目的車(SUV)「EL7」、中型EVセダン「ET5」の3モデルの予約販売を上述の4カ国で開始した。これは同社にとって、21年のノルウェー進出に続く欧州での事業展開となる。同社はこの4カ国で製品やサービスなどで構成される完全な運営システムを構築する計画だ。
同社の董事長で最高経営責任者(CEO)の李斌(り・ひん)氏は発表会で、ドイツ、オランダ、デンマーク、スウェーデンのユーザーにサービスを提供することは、同社の2025年までの事業計画と世界のより多くの国のユーザーにサービスを提供するという目標を実現するための重要な一歩だと説明した。また、同社の製品とサービスが欧州のEV市場に新たな一面をもたらすとの見通しを示した。
現在、欧州では38万基の充電ポールが同社のEVに対応しており、同社の欧州版充電ステーションマップの使用も始まっている。同社は年内に欧州でEVバッテリー交換ステーションを20カ所設置する計画だ。23年末にはその数を120カ所に増やすほか、25年までに中国以外の市場で1千カ所を設置し、その大部分は欧州に分布させるとしている。
中国EV大手の比亜迪(BYD)も今月4日、ベルリンで独レンタカー最大手シクストと長期提携協定を締結した。シクストは向こう6年でBYDからEV10万台を購入する。欧州市場で新エネ車によるレンタカーサービスを提供し、レンタカー市場の電動化を共同で推進し、世界の二酸化炭素(CO2)排出削減を後押しするとしている。
BYDの国際協力事業部と欧州支社の総経理を兼任する舒酉星(じょ・ゆうせい)氏はシクストについて、同社がレンタカー市場に参入する上で重要なパートナーだと説明した。双方は手を携えてモビリティー(移動)の電動化のための多様な選択肢を提供するとし、シクストと長期的なパートナーシップを確立することへの期待感を示した。
ここ2年は長城汽車、上海汽車集団、愛馳汽車(Aiways)などの中国自動車メーカーも欧州市場での業務を拡大し続けており、これらの企業が生産するEVの人気が現地の消費者の間で高まりつつある。
独デュースブルク・エッセン大学自動車研究センターのディレクターを務めるフェルディナンド・デューデンホッファー教授は、中国の新エネ企業は自信と革新的な技術を持ってドイツ、さらには欧州に進出したとし、「中国の新エネ会社と協力することで、中国の先進技術を知ることができた。このことは双方のさらなる交流を推進するのに役立つ」と述べた。
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