ペットしつけ教室のサブスク、コロナ禍でペット飼い始めた女性照準

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ペットしつけ教室のサブスク、コロナ禍でペット飼い始めた女性照準

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オンラインでペットのしつけやトレーニングを手掛ける「Traini」が、このほどシードラウンドで数百万元(数千万〜2億円)を調達したことがわかった。米VC「Valkyrie Fund  I, LP」のほか米で展開する四川料理レストラン「錦城里(Sichuan Impression)」CEOのKelly Xiao氏を始めとする多くのエンジェル投資家が出資した。今回調達した資金は主にトレーニングカリキュラムの作成やプロモーションに充てられる。

Trainiは2022年に設立されたペットテック企業だ。Arvin Sun(孫隣家)氏とスタンフォード大学の同窓生であるJack(劉嘉懿)氏が米シリコンバレーで共同で設立した。同社はペットテックにSaaSを取り入れ「AI・SaaS・コンテンツ・サービス」を組み合わせたビジネスモデルを採用。飼い主とトレーナーが時と場所を問わず利用可能で、楽しく温かみがあり、効率的で続けやすいペットトレーニングサービスを提供している。

創業者でCEOでもあるArvin氏は連続起業家で、かつてコンビニチェーン「隣家舗子(LIN JIA PU ZI)」や出張美容サービス「易美佳人(EMBEAUTY)」などを起業している。モバイルインターネットプラットフォームやO2O(オンライン・ツー・オフライン)、新小売などの分野で豊富な経験を持つ。

Arvin氏によると米国ではペットのしつけやトレーニング関連の市場には大規模なチェーン展開などがなく、ブランド管理も不十分で業界のデジタル化も遅れているという。

新型コロナウイルスの流行を受けて、米国ではペットを飼い始める人が増えている。「米国ペット用品協会(American Pet Products Association)」のデータでは、2021年に1138万世帯が新しいペットを迎えている。市場のニーズはオンラインに移行してきており、ペットのしつけやバーチャルトレーニングへのニーズが増えている。関連データによると、18~21年に米国のペットサービス市場は90億ドル(約1兆2600億円)から123億ドル(約1兆7200億円)へ成長しており、30年には500億ドル(約7兆円)に達する見込みだ。

従来のしつけ教室は費用が高く、大都市では1時間あたり300ドル(約4万2000円)前後で、カリキュラムは1コース2000〜3000ドル(約28~42万円)だ。宿泊タイプのトレーニングでは5000ドル(約70万円)前後にもなる。一方で、ネット上には訓練サポート動画などが大量にあるものの、体系化した訓練カリキュラムに欠けており、ユーザーに合わせたフィードバックを与えることができず、意思疎通という面では不十分だった。

こうした市場のニーズやペインポイントに合わせ、Trainiは今年8月、世界でiOSバージョンのアプリをリリースした。

現時点でのメインユーザーは1990〜2000年以降生まれの女性だ。ペットの飼い主とドッグトレーナーをターゲットとしており、主なサービスはオンラインでのセルフトレーニング、ドッグトレーナーとのマンツーマントレーニング、コミュニティ、ドッグトレーナーの集客管理ツール、デジタルスクールなどだ。

Trainiはペットの飼い主から犬種や年齢などの情報を集め、それぞれのペットに適した専門的なトレーニングカリキュラムを提供する。トレーニング中にはアプリのAIエンジンがスマートフォンのアウトカメラを通してペットの骨格を認識し、リアルタイムで間違いを正してフィードバックを与えることで、没入感や意思疎通の効率を高める。

ドッグトレーナー向けにはSaaSツールで個人ブランドを構築するための「デジタルスクール」というサービスを提供している。トレーナーはアプリの機能を使うことでリアルタイムに効率的な指導を行うことが可能で、1人のトレーナーが同時に10人のユーザーを指導できるため、1クラスごとの収益性にも優れている。

そのほか飼い主とトレーナーはアプリのコミュニティで知識のシェアやペットの写真のアップ、ペットインフルエンサーの活動などができる。

Trainiのオンライントレーニングではリアルタイムの指導が可能

Trainiのカリキュラムは基本的なしつけ、特殊訓練、メンタルヘルスケアの3つのカテゴリに分かれており、1コマ2〜5分前後だ。しつけは主に新しい飼い主を対象にしており、特殊訓練は各種ニーズに合わせたもので、スケートボード、サーフィン、ヨガなどがある。ペットのメンタルヘルスケアは常にニーズがある分野で、ペットの分離不安症などの治療をサポートする。

Trainiには現在2つのサブスクリプションプランがある。1つ目は月額12.99ドル(約1800円)の基本プランで、会員は訓練カリキュラムや少人数クラスを閲覧することができる。2つ目は月額99〜129ドル(約1万4000~1万8000円)のハイグレードプランで、会員はチャット機能を使ってドッグトレーナーからマンツーマンサービスを受けられる。ドッグトレーナーからはSaaSのサービス費用59ドル(約8200円)と、カリキュラム料金のうち15%のマージンを徴収している。

9月初めから10月半ばまでに、Trainiのユーザー増加率は1518.3%を記録した。ダウンロード数は米国がトップで次に中国、カナダ、欧州と続く。ユーザーの平均トレーニング時間は25分間で、カリキュラムのクリック率も518.9%増加した。米国の著名なペットトレーニングスクールとも戦略的提携を結び、提携関係にあるドッグトレーナーは2000人を超えた。

Arvin氏によると、ペットのオンライントレーニング市場はまだ初期段階にあり、Trainiには先発者優位があるという。またTrainiはAI技術を利用してレコメンドアルゴリズムを最適化しており、AIによるトレーニング指導などはユーザー体験を大きく向上させている。
今後はプラットフォームの訓練カリキュラムを充実させ、100コマまで増やしたいとしている。また、引き続き人材採用を進め、中国大陸で新しい開発チームを構築する予定だ。異なる国や地域のユーザーに合わせてローカライズしたサービスを開発、提供していく。

(翻訳・山口幸子)

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