女性限定のNFTアート。作品も制作者も全て女性、イベント・コラボで人気

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女性限定のNFTアート。作品も制作者も全て女性、イベント・コラボで人気

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昨今、ショート動画やNFT(非代替性トークン)アートが登場したことで、一般人のアートやトレンドに対するハードルは下がってきた。こうしたなか、女性専用のドット絵風NFTプロフィール画像を手掛けるMsverseが、世界の著名な女性の姿を暗号化アートとして記録している。デザイナーチームは全員が女性で、世界的に影響力を持つ女性IP(知的財産)となることを目指している。発起人の1人である陳遇氏は「NFTは入れ物に過ぎない。デジタルプロフィール画像は手段に過ぎず、本当に価値を持つのはIPだ」と話す。

代表作として注目を集めているのは歴代のノーベル賞女性受賞者シリーズだ。また唐代シルクロードシリーズのプロフィール画像もすでにソーシャルEC「小紅書(RED)」で発売しており、全3033点が1点69元(約1300円)で販売されている。Msverseはオーダーメイドのプロフィール画像の作成も受け付けている。

ノーベル賞女性受賞者シリーズ

プロフィール画像の作成のほかに、唐の時代の絵画を利用した二次創作も手掛けており、現代的なドット絵と伝統文化を結び付けた新しいアート作品を作り上げようと試みている。

Msverseが海外向けに発売しているNFT作品

次世代インターネットサービスを提供するWeb3ブランドは、コミュニティの声をより重視するようになっている。陳氏によるとMsverseは長期的なプロジェクトとなる予定で、アーティストとコミュニティが共同で創り上げていくものだという。申請すればユーザーもデザインパートナーもしくはコミュニティの運営パートナーになることができる。「将来的にはコミュニティの自治権をそれぞれの国や地域に任せたい。我々は世界のあらゆる女性を描きたいため、その国や言語の文化を持つ現地コミュニティのサポートが必要だ」と陳氏は話す。

Msverseは女性をテーマとしており、クリエイターとエンジニアチームが全て女性という特色やその文化的な特徴から、2022年12月の発表以来、上海喜馬拉雅美術館の特別展「加密上海」や上海世博会博物館(World Expo Museum)の女性特別展など多くのデジタルアート関連の展覧会から招待を受け、展示を行ってきた。

写真:Msverse

収益化に関してはイベント企画や、文化クリエイティブ開発、関連グッズの販売やIPコラボなどで収入を増やしている。現在は中国の著名な企画会社と共同でさまざまな規模の展示に応用できる「ハードウエア(スクリーン)+IP(芸術作品)+関連商品(体験)」をモジュール化したソリューションを構築しているところだ。デジタルアートの展示やユーザー体験の面で顧客企業が抱える課題の解決を目指す。

このほかMsverseはアートトイブランド「白熊百貨」やNFTプロジェクトのNOUNS、ペットグッズのサブスクリプション「魔力猫盒(MollyBox)」などともコラボしている。陳氏は「女性IPが現在不足している」と話し、今年は5つの新消費ブランドとコラボ商品を発売することを目標にしているという。

(翻訳・山口幸子)

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