留守中でも安心!日本にも展開のスマートペット用品「Homerunpet」が20億円を調達

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留守中でも安心!日本にも展開のスマートペット用品「Homerunpet」が20億円を調達

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ペットケア用のスマートデバイスを開発する「霍曼科技(Homerunpet)」がシリーズCで約1億元(約20億円)を調達した。出資を主導したのは深圳市創新投資集団(SCGC)で、ロボット専門家の李沢湘教授、ゲーム大手の三七互娯(37 Interactive Entertainment)も参加した。

霍曼科技は2015年に設立され、中国の主要ECプラットフォームのTmall(天猫)や京東(JDドットコム)、抖音電商(Douyin EC)などでペット用品カテゴリーの中心的ブランドとなっており、22年にはオンライン販売額が2億元(約40億円)を突破した。創業者の劉坤氏によると、霍曼科技は少しずつ口コミを増やし、ユーザーの50%以上が商品を再購入、85%以上が商品をレコメンドしており、すでに黒字化を達成したという。

さらに中国国内の197都市にある小売店2350店、販売代理店42社とも提携している。また、台湾や日本でクラウドファンディングを実施し、ペット関連としては最大級のプロジェクトとなっている。

創業者の劉氏自身もプライベートで植物を育てペットを飼い、筋金入りのバックパッカーでもある。植物には水やり、ペットには世話が必要だが、アウトドアや登山もしたいという自身の状況から、ロボットと給餌器を組み合わせて自動でペットの世話ができないかと考えた。同氏はハルビン工業大学を卒業後、精密医療機器メーカー「邁瑞生物医療電子(Mindray Medical International)」で開発に従事した経験があり、これがペットケア用スマートデバイス事業を興す契機や強みに繋がった。

創業8年を経て、霍曼科技は幅広いジャンルのスマートペット用品を世界で展開するテック企業に育った。中国、米国、日本、カナダ、英国、ドイツなど30以上の国・地域で売れ行きは好調だ。

これまでに17品目の商品を発売しており、そのうち7割がヒット商品となっている。中でもスマートペットフィーダー(自動給餌器)はECプラットフォームの同商品カテゴリで売り上げ1位となった。ペットウウォーターファウンテン(自動給水器)は累計販売台数50万台を突破、ペットドライヤーハウス(ボックス型ドライヤー)の販売台数は100万台に迫り、ECプラットフォームのカテゴリー別1位を獲得した。

これらのヒット商品が生まれた経緯について、劉氏は以下のように説明する。同社のボックス型ドライヤーが誕生する以前の2020年ごろは業務用製品しか存在せず、稼働音が大きいことや、ペットが寝そべった姿勢では床に接する部分が乾かないため、別途手持ち式のドライヤーを使って乾かさなければならないという問題点があった。そのため、コンシューマー向けのボックス型ドライヤーを開発することを思いつき、コンパクトで便利で実用的なものにしようと考えたという。結果、同社のボックス型ドライヤーは22年に1億元(約20億円)以上を売り上げ、日本のアマゾンではほしい物ランキング1位となった。

企業として製品開発に重点を置いているため、霍曼科技には100人近い開発人員が在籍する。これまでに国内外で146件の知的財産権と15件の特許を取得しており、中国政府から国家ハイテク企業に認定されている。

(翻訳・山下にか)

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