中国車載電池大手の国軒高科は25日、米ミシガン州で電池材料プロジェクトを立ち上げると発表した。現地の完全子会社に委託し、ミシガン州政府およびその他の第三者パートナーと協定を締結する。グリーンエネルギー事業の国際協力を推進、グローバルな一体型サプライチェーン（供給網）を構築、北米新エネルギー市場の発展チャンスをつかみ、同地域の電池製造用原材料の需要を満たす狙い。総投資額は23億6400万ドル（約3540億円）を予定。建設用地の購買契約はすでに完了している。
　
同社は12日、北米の新エネ市場の発展チャンスをつかむため、米イリノイ州に投資し、リチウムイオン電池生産ラインを立ち上げるとの計画を明らかにしていた。
　
同社はここ数年、国際化戦略に力を入れてきた。今年上半期（1～6月）の海外売上高は前年同期比4倍の30億6200万元（1元＝約21円）で、昨年通年の海外売上高を大きく上回っている。総売上高に占める割合も前年同期の8.9％から20.1％に拡大した。中国、アジア太平洋、欧州・アフリカ、米州を四大市場と位置づけ、海外事業を急速に展開、国内市場と海外市場による二重のエンジンの形成に全力を挙げている。戦略計画に基づいて海外投資を推進、ドイツ、インド、ベトナムの三大海外拠点とする戦略的布石を完了し、他の海外拠点の建設も着々と推進している。（新華社北京）