中国の高齢者、避暑地の雲南で過ごす シルバー旅行の新たな原動力に

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中国では過ごしやすい気候や快適な居住環境を求め、都市や省をまたぐ旅先の土地に滞在する高齢者のことを「渡り鳥高齢者」と呼ぶ。彼らは健康で楽しみに満ちた老後生活を送ると同時に、旅先の経済に新たな原動力ももたらしている。 
 
雲南省高齢者健康産業発展協会の王建新会長によると、「60後」(1960年代生まれ)が定年を迎える中、これらの「新老人」にはより大きな旅行意欲と質の高いレジャーに対するニーズがある。 
 
雲南省東部に位置する曲靖市は夏の平均気温が摂氏19.7度で、避暑地としてよく知られている。市文化・観光局によると、2023年夏に受け入れた観光客数は延べ200万人、1日当たり最大27万人となり、観光総合収入は236億2700万元(1元=約21円)だった。 
 
中国国務院弁公庁は今年1月、「シルバー経済の発展と高齢者福祉の増進に関する意見」を発表した。アナリストはこれについて、人口高齢化に積極的に対応するという中国の国家戦略における重要な取り組みだとの見方を示した。 
 
中国共産党中央農村工作指導グループ弁公室の韓文秀主任は先ごろ、中国は高齢者事業と高齢者産業発展に向けた政策メカニズムを整備する方針を明らかにしている。
 
データによると、中国の60歳以上の人口は23年末時点で2億9700万人に達し、総人口の21.1%を占めた。推計では、現在の中国のシルバー経済規模は約7兆元で、35年までに30兆元前後になると見込まれる。

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(新華社昆明)

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