中国発・超音波BCI「Gestala」、約100億円を調達 世界初の専用工場も稼働
超音波を用いて頭蓋骨越しに脳へ働きかける非侵襲型BCI(ブレイン・コンピュータ・インターフェース、BMIとも)を開発する中国スタートアップ「格式塔科技(Gestala)」はこのほど、エンジェルラウンドの追加調達で4億2000万元(約100億円)を調達した。累計調達額は5億7000万元(約137億円)に達し、中国のBCI分野では初期段階として最大級の資金調達を実現した企業の1社となっている。
今回のラウンドは華映資本(Meridian Capital)が主導し、C Capital、紅杉中国(HongShan)、藍思科技(Lens Technology)、既存株主の道彤投資(Dalton Venture)などが参加した。あわせて、上海市閔行区のBCI産業集積区「脳智天地(NEURO SPACE)」に新設した本社も本格稼働を開始した。
同社は今年1月1日に正式に設立を発表し、創業者は著名なBCI企業「脳虎科技(NeuroXess)」出身だ。2拠点(成都・上海)戦略を軸に、研究開発体制、産業体制、およびグローバル人材体制を迅速に構築した。Gestalaのグローバル本社および超音波BCIを生産する世界初のスーパーファクトリーの第1期プロジェクトが6月26日、成都ハイテク産業開発区(成都高新区)内の成都天府国際生物城にて正式に竣工し、稼働を開始した。
Gestalaは商業化の道筋として医療機器から取り組みを開始し、家庭用医療機器へと拡大した後、家庭用電化製品へと展開していく構想だ。
具体的には、今年末に慢性疼痛を対象とした第1世代製品、臨床データ、AI(人工知能)モデルなどの発表を予定しており、2027年頃には大規模な臨床試験を完了、認証を申請し、承認取得を推進する見込みだ。また、2028年1~6月期には関連する第3類医療機器(生命維持などに用いられる高リスクかつ高度な管理を必要とする医療機器)の認証を取得する見通し。今後は慢性疼痛に加え、不安障害やうつ病などの精神疾患、および脳卒中リハビリテーションなどの分野についても並行して探求する計画だという。
*1元=約24円で計算しています。
(36Kr Japan編集部)