中国製バイクが欧州で躍進、2025年輸出額38%増
フランス出身ライダー、ヴァレンティン・デビース氏が運転する中国ブランド「張雪機車(ZXMOTO)」のバイクが今月、イタリアで開催された「スーパーバイク世界選手権(WSBK)」エミリア=ロマーニャラウンドの「スーパースポーツ世界選手権(WorldSSP)」で優勝を飾った。デービス氏は今シーズンに入ってから、ZXMOTOで既に複数回、優勝している。ZXMOTOは、重慶張雪機車工業の傘下ブランド。
レースの朗報だけでなく、中国バイクメーカーはイタリアなど欧州市場への進出も加速している。中国のオートバイ業界団体、中国摩托車商会(CCCM)によると、中国製バイクの2025年の対欧州輸出額は約16億7600万ドル(約2700億円)に上り、前年比38.7%増加した。CCCMの張洪波秘書長は、欧州は世界で最も成熟し、最もハイエンドなバイク市場の一つだと指摘。中国ブランドはイタリアで「周辺からの参入」から「主流への浸透」に移行する重要な変革期にあるとし、輸出の質が構造的に高まり、大排気量・高付加価値モデルの割合も継続的に上昇し、成長の質と効率が着実に上向いていると述べた。
イタリア二輪車工業会(ANCMA)によると、中国ブランドの「無極(Voge、ヴォージ)」と「昇仕(Zontes、ゾンテス)」はいずれも、26年1~5月に現地の50cc以上バイク販売ランキングのトップ10に入った。
「ますます多くの顧客が中国製バイクについて問い合わせしている」と話すのは、ローマで複数ブランドのバイク販売店を経営するダニエレ・マロッキ氏。ここ数年、中国ブランドへの関心が著しく高まっていると振り返り、「コストパフォーマンスの高さだけでなく、中国製バイクの品質と信頼性は非常に優れ、エンジン、ABSシステム、技術性などで、いずれも素晴らしい性能を発揮している」と述べた。
レースでZXMOTOとの連携チームを率いたファビオ・エヴァンジェリスタ氏は、中国バイク産業の発展速度が深く印象に残っていると語った。「世界は変化しており、バイク産業も変化している」とし、「品質、スピード、勝利が中国製バイクの新たなラベルとなっている」と述べた。
レースでの活躍から販売フィードバック、さらに消費者の体験に至るまで、欧州市場での中国バイクブランドに対する認識は変わりつつある。中国ブランドは製品の性能や技術性などを強みに、新たな競争優位性を確立しつつある。【新華社ローマ】