4K映画を1秒でDLーー中国が「6G」全技術試験を完了、2030年実用化へ現実味
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中国が次世代通信規格「6G(第6世代移動通信システム)」の開発では、重要な節目を迎えた。中国中央テレビ(CCTV)の報道によると、同国は6Gの第1段階となる全技術試験を完了し、すでに300項目を超える主要技術の蓄積を形成している。現在は標準化の策定と試験ネットワークの建設に注力し、6Gの日常化を加速させているという。将来的には、ホログラム会議、ドローン配送、デジタルツインを活用したバーチャル空間の探索といった用途が実用化される見通しだ。
6Gは、5Gから進化した次世代の通信インフラで、ミリ波やテラヘルツ波などより高い周波数帯を活用する。通信容量の目安となる帯域幅は5Gの10倍以上に達する見込みだ。北京大学の研究チームが開発した「光ファイバー・無線融合通信」技術では、単一チャネルで数百Gbps(ギガビット毎秒)の伝送速度を実証済みで、4K映像1本を1秒以内でダウンロードできる水準に相当する。また、6G基地局はテラヘルツ波の特性を活かしてレーダー探知機能も兼ね備え、サブメートルからセンチメートル級の高精度センシングを実現する。これによりドローンや自動運転車の障害物検知能力が大幅に向上する。
政策面でも後押しが続く。6Gは2025年に続き2026年の「政府工作報告」にも明記され、育成すべき未来産業として位置付けられた。2027年までに中核技術の研究を完了し、2030年の商用化を目指す。
(36Kr Japan編集部)