米ボストン・ダイナミクスを抜いた中国企業、上場へ——DEEP Robotics、580億円調達を目指す

高性能な四足歩行ロボットで知られる中国のロボットメーカー「雲深処科技(DEEP Robotics;ディープ・ロボティクス)」による上海証券取引所の新興テック企業向け市場「科創板(Star Market)」へのIPO申請が5月18日に受理された。今回の株式公開に伴う調達目標額は25億元(約580億円)を超える見通し。調達資金は主に、エンボディドAI(身体性を持つ人工知能)の大規模モデルなどの最先端技術の研究開発、製品ラインナップの拡充、生産能力の増強や実用化の深化に充てられる予定だ。

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2017年に設立されたディープ・ロボティクスは浙江省杭州市に拠点を構える。四足歩行ロボットおよび車輪式ロボットの開発・応用に注力し、発電所の巡回点検、レスキュー・消防、産業巡回点検、警察・セキュリティなどの主要なシーンを重点的に開拓している。

調査会社フロスト&サリバンのデータによると、2025年には同社の四足歩行ロボットの産業応用分野での売上高が世界第1位、四足歩行ロボット全体の売上高が世界第2位となり、2024年には米ボストン・ダイナミクスを上回った。

財務面では、2023年から2025年の売上高はそれぞれ5000万元(約12億円)、1億300万元(約24億円)、3億3700万元(約78億円)で、粗利益率は33.48%から52.83%へと上昇した。2025年には初めて黒字転換を果たし、親会社株主に帰属する純利益は2868万元(約6億円)となった。3年間の研究開発費は累計1億5500万元(約36億円)で、累計売上高の31.52%を占めている。

ディープ・ロボティクスは同時に人型ロボット(ヒューマノイド)の展開も進めており、すでに「DR01」「DR02」の2機種を発売している。そのうちDR02はI国際電気標準会議(IEC)が定める防水・防じん性能の等級「IP66」を取得し、電力作業やレスキュー・消防など、あらゆる天候下での作業シーンに焦点を当てている。

*1元=約23円で計算しています。

(36Kr Japan編集部)

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