ヒューマノイド向け「双腕」で世界最大級ーー中国・天機智能、240億円調達

人型ロボット(ヒューマノイド)向けの中核部品サプライヤー「天機智能(Tianji)」はこのほど、シリーズBおよびその追加ラウンドで合計10億元(約240億円)を調達し、評価額が約100億元(約2400億円)に達したと発表した。高瓴創投(GL Ventures) と生活関連サービス大手「美団(Meituan)」傘下の戦略投資部が共同で主導し、テンセントや高榕創投(Gaorong Ventures) なども参加した。

調達資金は主要技術の研究開発などに充てられるほか、人型ロボットの完成機の開発・事業化やブランド構築を推進する。また、量産体制の整備を進め、生産ラインの自動化率と歩留まりの向上を図る。さらに、北米など海外市場での現地販売網や技術サポート体制の拡充を加速させるという。

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AIモデルの進化によりロボットの認知・意思決定能力は大きく向上している一方で、実環境で安定かつ安全に、高精度な動作を実現することが、業界全体の重要課題となっている。これに対し、天機智能は運動制御、MEMSを用いた関節トルクセンサー、一体型関節モジュールなどの基盤技術を継続的に開発しており、AIモデルと物理世界を結ぶ基盤技術として、エンボディドAI向けの「小脳」と「両手」の実現を目指している。

天機智能によると、同社は力覚制御を備えた人型ロボット向け双腕の量産出荷を実現した世界初の企業であり、出荷規模でも最大級だという。2025年には4カ月間で2000台以上の双腕を納入し、100社以上の顧客にサービスを提供した。また、ヒューマノイド市場の拡大を追い風に、受注残は2026年1~3月期時点で1万台を突破した。同社製品は世界45社のヒューマノイドメーカーに採用されているほか、複数のエンボディドAI分野のユニコーン企業にも導入されている。

*1元=約24円で計算しています。

(36Kr Japan編集部)

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