中国自動車輸出が急拡大 完成車54%増、次は「部品」が焦点
中国自動車産業の貿易黒字がさらに拡大した。自動車業界団体「中国汽車工業協会(CAAM)」がまとめた中国税関総署のデータによると、2026年6月の中国の自動車関連商品の輸出入総額は前年同月比35.5%増の318億2000万ドル(約5兆1000億円)となった。このうち、輸出額は47.2%増の284億3000万ドル(約4兆5000億円)、輸入額は18.7%減の33億9000万ドル(約5400億円)だった。
今年1~6月の中国の自動車関連商品の累計輸出入総額は25.5%増の1647億4000万ドル(約26兆円)。このうち、輸出額は33.0%増の1454億9000万ドル(約23兆円)、輸入額は11.8%減の192億5000万ドル(約3兆1000億円)だった。
新エネルギー車(NEV)など中国メーカーが海外市場への進出を加速させる中、完成車が自動車関連商品の輸出拡大の主要な原動力となりつつある。税関のデータによると、1~6月の完成車輸出額は54%増の約918億ドル(約15兆円)、自動車部品輸出額は7%増の約513億ドル(約8兆2000億円)となった。

2026年月1〜6月における主要7項目の自動車関連製品の輸出入額
輸入は縮小の一途をたどっている。しかし、自動車関連商品の輸入減少が、外国ブランドの中国市場でのシェア低下を直接意味するわけではない。税関のデータは国際貿易のみを統計対象としており、フォルクスワーゲン、トヨタ、BMWなどの外国ブランドが中国で販売している車種はすでに現地生産が実現されており、輸入には計上されていない。
注目すべきは、完成車輸出の54%という伸び率が、部品の7%を大きく上回っている点だ。これは、中国自動車産業におけるグローバル展開が、いまだ「完成車先行」段階にあることを示している。BYD(比亜迪)、吉利汽車(Geely Automobile)、奇瑞汽車(Chery Automobile)などの自動車メーカーが海外での工場建設を加速させる中、中国の部品メーカーが現地のサプライチェーンに参入できるかが鍵を握る。完成車輸出の強みをサプライチェーンのグローバル展開へと拡大できるかが、次の注目点となるだろう。
*1ドル=約159円で計算しています。
(36Kr Japan編集部)