人型ロボットの「触覚」を握る中国PaXini、IPO準備入り 株主にBYDやサムスン

中国の触覚センサー・人型ロボット(ヒューマノイド)開発企業「帕西尼感知科技(PaXini Tech)」は、A株上場に向けた手続きを開始した。開示情報によると、同社は9月20日、北京証券監督管理局へ上場指導の届出を完了した。

PaXiniは2021年に設立された。主力事業はロボットの触覚感知技術で、創業者は早稲田大学理工学術院・菅野研究室の出身だ。すでに触覚センサー、ロボットハンド、ヒューマノイドなどの製品を展開しており、エンボディドAI(身体性を持つAI)のデータ収集やマルチモーダル知覚モデルの開発も進めている。

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同社は今年7月に、本社を深圳から北京へ移転し、同月末には株式制企業への改組を完了させて、社名を「帕西尼人工智能科技股份有限公司」へ変更した。年内には北京の新本社を完成させる計画で、今後は北京を先端研究開発の拠点とし、深圳は重要な生産拠点としての役割を維持していく構えだ。

今年に入り、PaXiniの資本化は急速に加速している。2026年3月にはシリーズBで10億元(約230億円)超を調達し、評価額は100億元(約2300億円)を突破した。8月にもさらに10億元を調達した。9月には数億元(数十億円)を調達したと報じられ、設立以来の累計調達額は40億元(約920億円)を超えた。出資元には比亜迪(BYD)、京東(JDドットコム)、サムスン電子などが名を連ねる。

PaXiniの投資家マップ

産業連携も加速している。PaXiniは8月25日、BYDと戦略的提携を締結した。両社は工業用エンボディドAIのデータ収集、基盤能力の構築、さらには多次元触覚センサーの自動車製造工程への導入などで協力し、エンボディドAI技術の生産現場への導入を推進する。

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*1元=約23円で計算しています。

(36Kr Japan編集部)

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