スマート家電の開発をもっと簡単に、ソフトバンクバンク支援の「Tuya」がオープンシステムをローンチ

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スマート家電の開発をもっと簡単に、ソフトバンクバンク支援の「Tuya」がオープンシステムをローンチ

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2014年に設立されたサードパーティのAIoT(AI+IoT)プラットフォーマー「涂鴉智能(Tuya Smart)はこのほど、新型IoTのオープンプラットフォームをローンチし、近距離無線通信規格の「ZigBee」を推進する「ZigBee Alliance」に加入したことがわかった。

Tuyaは自社の技術を使用した業界トップクラスのハードウエアのエコシステムを構築しており、9万以上の製品の自社の技術を搭載し、ほかにもアプリの開発キット、SNSアプリ「WeChat」内のミニプログラム、データAPIなどをローンチしており、AIoT分野ではリーディングカンパニーの一つといえる。今回のオープンプラットフォームのローンチは、今後の市場の成長への期待から行われたものだ。

AIoTの関連産業のなかで、スマート家電は成長が最も早く、大手企業からスタートアップまで、多数の企業が参入している。Tuyaは工場に技術を提供することから始まり、現在の顧客は世界的なブランド企業、販売業者、サービスプロバイダなど多岐にわたっている。

同社の共同創業者兼総裁の陳燎罕氏によると、新しくローンチされたオープンプラットフォームを使用することで、開発者は自社製品を迅速にスマート化させることができる。さらに、Tuyaはスマート製品のエコシステムを構築しているため、開発者はプラットフォーム上で利用したい外部の製品を簡単に見つけることができる。現時点では、データの保存と分析、デバイスの接続と管理、アプリの開発をプラットフォーム上で行うことができ、ハード、クラウド、OS、SaaSなど多種多様なサポートを行っている。

Tuyaのオープンプラットフォーム

陳氏によると、このオープンプラットフォームにおいて、開発者はわずか5分で自らのアプリを開発することができ、スマートデバイスの設計には1日、量産化まででもわずか1〜2週間しかかからないという。

オープンプラットフォームは今年5月にローンチされたばかりだが、すでに複数回アップデートしており、現在18万人の開発者が利用している。

ZigBee Alliance加入の意義

Tuyaは6月末にZigBee Allianceに理事会員として加入した。ZigBee Allianceは「Connected Home over IP(CHIP)」と呼ばれるIoTデバイスやソフトウェアの互換性を確保するオープンソースの接続標準化プロジェクトを推進しており、数百の企業が加入している。Tuyaがそこに加わったことは、なにを意味するのだろうか。

ZigBee AllianceはTuyaを理事に迎え、ともにCHIPを推進していきたいと考えているのだろう。これはZigBee Allianceのより多様な技術を持つ組織への転換を意味する重要な一歩である。

Tuyaの12の製品やソリューションがZigBee 3.0の認証を取得済み

Tuyaは照明器具、電気製品、環境設備、モニタリング設備などにおいて、全世界で18万の顧客にサービスを提供している。2018年には、SoftBank C&Sと戦略的パートナーシップを結び、スマート化を求める日本のメーカー向けにワンストップ型のAIoTプラットフォームをローンチした。同社の世界的な影響力と洞察力は、ZigBee Allianceの世界での展開を強力にサポートするだろう。

Tuyaでは、現在中心となっているスマート家電のほか、スマートシティ、ホテル、セキュリティでも顧客を増やしていきたいと考えており、そのためにはZigBee Allianceの技術を使用できることが大きな強みとなる。

陳氏によると、現在Tuyaは12の製品やソリューションがZigBee 3.0の認証を取得しており、その中にゲートウェイ、電子防犯センサー、スマートコンセントなどがある。2年前に初の認証を取得してから、これらの設備はすでに中国市場のシェアで1、2位を争うようになり、世界的に見てもトップ3に名を連ねている。

TuyaのZigBee Alliance加入はまさしく強い者同士の連携である。当面の間、TuyaはZigBee規格を普及させることに本腰を入れることになるだろう。

(翻訳:小六)

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