火箭少女(Rocket Girls)がマクドナルドの広告塔に

「創造 PRODUCE 101(中国のプロデュース番組)」が終了してからわずか1週間後、火箭少女(Rocket Girls)は早速、コマーシャルに起用された。

7月1日、中国マクドナルドの公式Weiboで火箭少女(Rocket Girls)を起用した広告をポストにし、彼女たちを「しょっぱくて、甘くて、クールで、かっこいい、イタズラ好きな彼女達」とキャッチコピーをつけた画像を発表した。ポスターでは孟美岐をセンターに、Yamy、段奥娟も目立つ位置に配置されている。重要な事は「創造 PRODUCE 101」感が無い事だ、ポスターのデザインや色彩やレタッチの効果により彼女たちは、まるで既に有名なアイドルの様に見える。

TV番組としての「創造 PRODUCE 101」は大成功を収めたが、アイドルグループとしての火箭少女(Rocket Girls)の勝算は低い。何故ならグループはすぐに消えてしまう——これが「創造 PRODUCE 101」優勝後のアイドルへのメディアの主な見方だ。しかし、ファンは彼らの戦闘力がまだ衰えていない事を証明した。7月3日の正午12時までに、マクドナルドの火箭少女(Rocket Girls)に関するWeiboは、48万リツイートを超え、特に孟美岐、呉宣儀、徐夢潔などのメンバーのマクドナルドのオフィシャルWeiboは毎日2万-10万のリツイートやいいねがあった。

ブランドの迅速な対応

マクドナルドが「創造 PRODUCE 101」の力を借りている時、永遠のライバル・ケンタッキーはただ黙っていた訳ではなかった。7月1日にマクドナルドが女性グループをデザートのCMに起用した翌日、ケンタッキーは「究極の4ソース」のCMをリリースした、CMには中国の動画サービス愛奇芸(iQIYI)の人気プログラム「地下アイドル」の坤音四子(ONER)を起用して、半日で60万リツイートを獲得した。

「地下アイドル」と「創造 PRODUCE 101」、この2つのプログラム出身のアイドルがドル箱になり、2018年は彼らの影響力が爆発する1年になるだろう。先述の2つのTV番組は、ファンの間でバズり、ビッグデータとして活用されている。データによると最近では新人男女アイドルグループが中国の人気番組「流量小生小花」を追い抜いてしまった。

高いリツイートと注目度を獲得する事以外に、FMCGブランドはこのような男性・女性グループの影響力に注目している。マクドナルドの火箭少女(Rocket Girls)、ピザハットのnine percent、ケンタッキーの楽華NEST(グループ名)や坤音四子(ONER)に続き、他のファストフードチェーンも新人男女アイドルグループのCM起用を検討している。アイドルグループは、彼らが想定する若いユーザに接近できるツールなのだ。

ケンタッキー、マクドナルドはここ数年は流量小生を起用する事が多かったが、最近では男性や女性アイドルグループを起用してファン達の「誘い水」にしてしまう。その効果は絶大だ。ファストフードチェーンの価格帯は、もともと若者向けになっているが、1杯10元(約166円)のフレッシュレモンジュース、1個20元(約333円)のハンバーガーで、“推し”をサポートする事ができる。決して若者には安くない値段だが、“推しメン”をサポートできるという心理的満足感を与える事ができる。

男女グループのCM起用はマーケティングと商品を多様化させる

特定のセットメニュー購入を促すアイドル達の美しい宣伝写真や動画、ポスター、店内の人形パネル等は今やどれも珍しい方法ではなくなった。ケンタッキーやピザハットもこの様なマーケティング戦略をとっており、中でもマクドナルドはオフラインにも働きかけようとしている。

他にもユーザはケンタッキーの音楽配信サービスK-musicで、楽華(グループ名)の7人の新曲を店内のBGMとして聞く事ができる。ユーザはアプリを使って近くのお店で好きなアイドルの歌を聞くことができるのだ。

男女アイドルグループを起用する最大のメリットは、商品のシリーズ化のしやすさにある。ピザハットは、一週間毎日異なる商品の半額イベントをしており、ユーザは自身の“推しメン”によって、半額の商品を買う事ができる。この方法はファンの心理を満足させる事ができる。同様にケンタッキーで楽華ONER(グループ名)がCMする「究極の4ソース」は、究極のヒーローをテーマに、4名のメンバーがそれぞれ異なるフレンチフライのソースをイメージしたキャラクターになっている。これはグループだけでなく、各メンバーのファンには嬉しい宣伝方法だ。

これらファストフードチェーンは、男女アイドルグループのCMを起用するだけでなく、新人アイドル達の出始めを狙い、一気に商品化を狙う。有名人のCMを多用する事や露出を増やす事で宣伝に大きく影響する。アイドルグループの所属するプロダクションは、広いチャネルを持つブランドを選ぶ傾向にあり、ゴリ押しすることでファンにアイドルグループのイメージを支えてもらうのだ。これらのブランドのギャランティーは決して高くは無いが、プロダクションに入る広告資源はとても多い。世界有数のチェーンであるマクドナルド、ケンタッキーは何故いつもアイドルグループをCMに起用するのか、その理由を理解するのは難しい事ではない。

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