AI+IoTプラットフォーム提供の涂鸦智能(Tuya Smart) 、シリーズCで約2億ドルの資金調達
更新

人工知能技術の加速発展、通信技術の普及、クラウドプロバイダーによるプライベートネットワークの立ち上げに伴い、モノのインターネット(IoT)の開発に必要なインフラストラクチャが徐々に改善され、世界中で相互接続された物理的世界の実現がますます近づいている。
36 Krは最近、「涂鸦智能(Tuya Smart)」がオーストラリア未来基金(Future Fund)、NEA、CICCシリコンバレーファンド、チャイナブロードバンド・キャピタル (CBC)、クアドリラ・キャピタル(Quadria Capital)、および香港CMキャピタル(C.M.Capital)からシリーズCにおいて2億ドル近くの資金調達を完了したとの報告を受けた。
このラウンドで調達された資金は、主にAI + IoT技術の2つの領域で使用される。そして、スマートホーム( Smart Home)、スマートビジネス(Smart Business)、スマートシティ(Smart City)などのエンドユーザ向けのシナリオにおいて、 グローバルインテリジェンスを達成するために10万社以上の企業をサポートする。
今回の投資者ブロードバンド・キャピタルは36Krに、「Tuya Smartについて楽観的になれる理由は、照明、電気、家庭電気などのインテリジェントハードウェア業界では実際にインテリジェントが活用されている割合が5%未満であるため、市場潜在力は非常に魅力的であるからだ。 また、インテリジェントにおいてTuya Smartは成熟した独自のビジネスモデルを持っていること、プランを実際に実現化させる能力に秀でていること、これは人工知能企業において他では見られない特徴である」と述べた。
オーストラリア未来基金は、「インテリジェント・プラットフォームにより、Tuya Smartは、多数の企業が標準化されたシステムを通じて迅速に製品のインテリジェンス化を実現し、異なる企業の特定のニーズを満たすことに役立っている。 また、多くの業種がインテリジェント領域で垂直統合後、クロス効果はより多くの想像力を作り出すことが出来る」と、伝えた。
技術主導、Bエンドに権限付与
Tuya Smartは、グローバルインテリジェントプラットフォームとして2014年6月に設立された。Tuya Smartは、消費者、製造ブランド、OEMおよび小売業者のインテリジェント部門でのニーズを満たすために、人工知能IoTワンストップソリューションを提供する。その中には、インテリジェントモジュールへのアクセス、IoTクラウドサービス、APPソフトウェア開発も含まれている。
2017年のBラウンドの発表時点で、Tuya Smartプラットフォームは、中国、米国、ヨーロッパ、中東、ASEANなど約200の国と地域をカバーしている。スマート製品は100以上の国や地域で販売され、 世界中で10,000以上のクライアントをサポートし、約11,000のスマート製品にインテリジェントソリューションを提供している。1日おける処理装置の要求量は200億回超え、音声AIのインタラクションは600万回、累積データ量は1PBに達する。
Tuya Smartの創設者兼CEOであるWang Xueji氏は36Krに「Tuya Smartが創業以来行っていることは一貫している。それはすなわちBエンドの権限付与である。 ここでいうBエンドとは、従来のハードウェアメーカー、スマートハードウェアの導入を望んでいるインターネット企業、またはスマートな都市構造を構想している政府のことである。権限付与とは、技術的手段により、Bエンドクライアントのさまざまなニーズに常時対応することである」と、述べた。
2014年にWang Xueji氏とChen Yuhan氏によって設立されたTuya Smartは、AI技術とIoTデバイスを統合して、企業顧客が迅速にインテリジェンスを実現できるよう支援してきた。 現在、Tuya Smartはインテリジェントプラットフォームであるだけでなく、IoTドメインにオペレーティングシステム(IoT OS)を備えている。自社開発のプラグアンドプレイ(Plug and Play)は、スマート製品カテゴリーの急速な拡大とグローバル展開を実現するのに役立っている。

彼は、Tuya Smartは技術指向のインテリジェントなプラットフォームであることを強調した。例えば、次の図では、過去3年間Tuya Smartは基本ビジネスを改善し続けており、その基盤を築いてきた。Tuya Smartは、開発サイクルに半年以上を必要とする従来のメーカーと比較して、昨年は開発時間を8時間に短縮した。今年はTuya Smartが開発を受け持った電気照明ソリューションを完成させるのに、1時間程しか掛からなかった。 クラウドでは、Tuya SmartはAIアルゴリズム、特に音声対話を繰り返し続けており、プラットフォーム上には大量のデータが蓄積され続けている。
「研究開発」を商品が0から1になることと見なすならば、次に1からnになることには、製品の「生産」と「販売」が含まれる。
Tuya Smartの基盤ができてから拡張したビジネスのひとつに「グラフィティ・インテリジェンス」がある。
簡単に言えば、スマート製品が工場に生まれた瞬間から、最も良い効率で、工場からTuya Smartを通し世界中の各代理店の棚に製品が届けられる。これは、工場から世界中の店までのラストワンマイル問題を解決できる。
具体的には、Tuya Smartでは、製品ローカライゼーション、チャネルローカライゼーション、サプライローカライゼーション、アフターセールスローカリゼーションの4つが行われている。
Tuya Smartと協力関係を持つ海外運営業者を例に見てみると、Tuya Smartは、インテリジェントな製品ライブラリを構築することを担当している。
製品が製造されて海外に販売される場合、製造業者自身は、特に米国、ヨーロッパ、日本などの厳しい市場問題に直面することになり、地域の文化や市場ルールを詳細に理解していないのが普通である。 Tuya Smartの方法では、海外の言語チームとマーケティングチームを構築することでその問題を克服する。
一方で、Tuya Smartの方法では、ローカル言語を通じて、製品の標準仕様、パッケージング、仕様、電子商取引のページ、特定の製品のデモンストレーションや広告スクリプトなど、該当する販売資料を政策する。 そのほか、ローカルのテスト基準、認証サービス、およびローカルユーザーの習慣およびユーザーエクスペリエンスにも厳密に準拠している。最終的な目標は、製品を入手する海外の消費者にエキゾチックな製品であると感じさせないことである。
同じように、Tuya Smartはチャネル、供給、アフターセールスの3つのエリアに対応するチームを設立した。結果、国内メーカーとオペレータの効率を大幅に改善し、コストを削減することに成功した。
パートナーの拡大、プラットフォームの共有
同時に、世界中におけるトップクライアントの製品インテリジェンスを実現するために、「Tuyaエコパートナープラットフォーム」に参加するようクライアントを促し、生態資源を共有する。
同様に、上記の海外運営業者を例に、パートナーのための「研究と生産」のためのワンストップサービスを提供した後、Tuya Smart次のステップは、TMTタイプのパートナーを、「Tuyaエコパートナープラットフォーム」に参加するよう促すことである。もし将来、Tuya Smartのクライアントが通信サービスにローカルでアクセスすることになれば、この海外運営業者はTuya Smartの優れたパートナーになる可能性を秘めている。
共有プラットフォームを構築した後、人材、リソース、資本などのニーズを満たし、パートナを引きつけ続けるために、Tuya Smartは「インテリジェントビジネススクール」と「インテリジェントビジネスアライアンス」を開始した。
「インテリジェントビジネススクール」は清華大学、シンガポール国立大学、香港大学、ハンブルク大学、およびシリコンバレー銀行、香港取引所、香港貿易発展協議会、ハンブルグ経済振興局などの機関と連携している。 パートナーに高水準の人材を提供し、主流の金融機関と政府のリソースとのインターフェースを提供する。「インテリジェントビジネスアライアンス」はパートナーに資本支援を提供することを目的としている。
将来の計画:技術革新により、3SMARTシナリオを確固たるものへ
3SMARTは、スマートホーム(Smart Home)、スマートビジネス(Smart Business)、スマートシティ(Smart City)を指す。
Wang Xueji氏は「3SMARTは、Bラウンドの資金調達が完了した後に展開されたTuya Smartのビジネスセグメントであり、Cラウンド資金調達の主要な方向性でもある。この3SMART構想は、Tuya Smartのさまざまなアプリケーションシナリオにおける、開発と発展の核である」と、述べた。
Tuya Smartがこの3つの目標を成し遂げるための基盤は、過去3年間にプラットフォームに蓄積された大量のC(顧客)およびB(企業)エンドのデータである。
「スマートホーム」は大量の家庭用機器データに基づいており、「スマートビジネス」はサービスシステムの作成で収集されたBエンドデータに基づいており、「スマートシティ」には一般的な都市カメラやセンサーだけでなく伝統産業のインテリジェントな改革も含まれている。 将来のTuya Smartは、都市における住民の安全、健康、旅行、エネルギー管理など、複数のスマートな都市シナリオを都市管理者に提供したいと考えている。