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企業内スマート化サービスを提供する「深圳追一科技有限公司(ZhuiYi Technology)」がシリーズCで4100万ドル(約45億5700万円)の資金調達を完了したことがわかった。
今回の資金調達では「招商局集団(CHINA MERCHANTS GROUP)」傘下の「中白産業投資基金(SINO-BLR Industrial Investment Fund )」がリード・インベスターをつとめ、コ・インベスターは「創新工場(SINOVATION VENTURES)」、「晨興資本(Morningside Venture Capital)」、「高榕資本(Gaorong Capital)」、「GGV Capital(紀源資本)」などだ。本シリーズで調達した資金は、AI技術と製品の研究開発、先端技術人材の募集、産業エコシステムの整備、海外戦略の拡大などに利用されるという。
追一科技は2016年に設立。専門はディープラーニングと自然言語処理(NLP)だ。AIの相互作用性と企業向けサービスの場面を高度に連携させることで、全体的にスマート化したソリューションを提供する。2016年1月にはエンジェルラウンドで晨興資本から100万ドル(約1億1000万円)を、同年9月にはシリーズAで高榕資本、晨興資本から数百万ドル(数億円)を調達済みだ。2017年11月にはシリーズBで創新工場、GGVキャピタル、晨興資本、高榕資本、「招銀国際(CMB International)」から2060万ドル(約22億8600万円)を調達している。
追一科技のスマートサービスシステム「AIForce」には言語理解力のある先端的なAIが搭載され、製品のラインナップも豊富だ。AI会話ロボットの「Bot」、電話発信ロボットの「Call」、電話応対業務補助システムの「Pal」、品質管理システムの「See」、研修用システムの「Learn」、スマートオンラインサービスプラットフォームの「Connect」などの製品で、企業のサービス、マーケティング、リスク管理、マネジメントなどあらゆるシーンでの需要にこたえる。
同サービスはすでに銀行、保険業界、証券会社、インターネット関連企業、不動産、小売業、自動車、政府系企業、エネルギー関連企業、通信事業者など多くの分野の企業に導入されている。同社はまた、招商銀行のクレジットカード部門、通信キャリア大手の「中国移動(チャイナ・モバイル)」、「中国南方電網(CHINA SOUTHERN POWER GRID)」などとも提携関係を結んでいる。海外戦略では、すでに香港、シンガポールなどで多言語スマート化製品事業を展開している。
企業内スマート化サービス業界では、他に「助理来也(laiye.com)」、「三角獣(trio.ai)」、「竹間智能(Emotibot )」、「智歯科技(sobot.com)」などがそれぞれの得意分野に切り込んでいる。
その中で、カスタマーサービス分野の国内市場規模は1000億元(約1兆6000億円)を超える。スマートクラウドカスタマーサービスのプラットフォーム市場では、2018年に智歯科技が当時最高額となる1億5000万元(約24億8250万円)をシリーズBで調達するも、同年、竹間智能がシリーズBで3000万ドル(約33億3470万円)を調達してそれを上回った。竹間智能はカスタマーサービスを主な収入源とし、今年の売上高は数倍以上の成長を実現する見込みで、黒字転換も予想されている。
来也は2017年、シリーズBで1000万ドル(約11億1160万円)を調達し、スマートアシスタント「吾来(wul.ai)」をリリース。吾来はプロバイダーや小売り、ビジネスや旅行、教育、金融などの業界で利用されている。
(翻訳:山口幸子)
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