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【新華社北京9月15日】中国の車載電池大手各社がこのところ、海外工場建設を相次いで発表している。寧徳時代新能源科技(CATL)は8月、ハンガリーのデブレツェンに欧州で2番目となる車載バッテリー工場を建設すると発表した。蜂巣能源科技(SVOLT)は9日、ドイツ・ブランデンブルク州で記者会見を開き、同州ラウフハンマーに欧州市場向け電池セル工場を設立すると明らかにした。このほか、遠景動力(エンビジョンAESC)や国軒高科、リチウムイオン電池の恵州億緯鋰能なども海外工場建設を加速させている。
蜂巣能源科技は以前、ドイツ・ザールランド州ホイスバイラーに電池パック工場を建設することも発表している。中国動力電池産業創新連盟のデータによると、22年1~8月の同社の車載バッテリー搭載量は3.86ギガワット時で、中国車載電池メーカーで6位だった。
業界関係者は車載電池メーカーが海外に生産拠点を設立することについて、生産能力の配置を整え、産業クラスターの恩恵を受ける上でプラスに働くとともに、海外市場を開拓する上でも重要な意義があるとの見方を示した。
欧州は現在、中国車載電池メーカーが海外工場を建設する重要なエリアとなっている。
欧州自動車工業会(ACEA)のデータによると、22年上半期(1~6月)における欧州の新エネルギー乗用車販売台数は前年同期比8.7%増の112万台だった。
欧州には新エネ車の産業クラスターが形成されている。広発証券によると、恵州億緯鋰能や深圳市科達利実業、雲南恩捷新材料などの中間材メーカーのほか、浙江吉利控股集団傘下のボルボ・カー、上海蔚来汽車(NIO)や比亜迪(BYD)などの自動車メーカーが相次いでハンガリーでの拠点設立を進めており、同国での工場建設は産業クラスターの恩恵を受けるとみられている。
欧州市場だけでなく、北米市場も車載電池各社から注目を集めている。遠景動力は4月、米ケンタッキー州に電池工場を設立すると発表した。計画ベースの生産能力は30ギガワット時だが、40ギガワット時にまで拡張できるとしている。
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