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中国ネット検索最大手の百度(バイドゥ)の李彦宏(ロビン・リー)会長兼CEOは3月16日、中国版ChatGPTと言われる対話型AI「文心一言(ERNIE Bot)」を正式発表した。そのわずか3日後、別の大物が対話型AIの分野に参入すると表明した。
Google Chinaの元社長で現在は「創新工場(Sinovation Ventures)」の会長兼CEOを務める李開復(カイフー・リー)氏は3月19日、新会社「Project AI 2.0」を立ち上げ、次世代AIプラットフォームおよびAIによって生産性を高めるアプリケーションの開発を進めると発表した。
李開復氏は、ディープラーニングが大きく発展したことで、AIはすでに1.0時代から2.0時代への転換期を迎えているとの認識を示した。その上で、新会社のProject AI 2.0では、米OpenAIの「ChatGPT」に挑みつつ、世界市場を開拓してAI分野の新たな潮流をリードしていく考えを明らかにした。
Project AI 2.0はすでに、投資家への働きかけと世界中からの人材採用を進めている。採用分野は大規模言語モデル、自然言語処理(NLP)、マルチモダリティなど。
創新工場のAI研究所「人工知能工程院」はすでに、「創新奇智(AInnovation)」「瀾舟科技(langboat)」「呈元科技(Syneron Tech)」など6社をインキュベートしており、Project AI 2.0は7社目となる。うち、創新奇智はすでに香港証券取引所に上場している。
李氏とSF小説家の陳楸帆氏、2人のGoogle出身者が共著した「AI 2041人工知能が変える20年後の未来」は全米ベストセラーとなった。日本でも22年12月に文藝春秋から発売されている。
(36Kr Japan編集部)
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