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中国の新興電気自動車(EV)メーカー「理想汽車(Li Auto)」はこのほど、ピュアEVの量産に向けたロードマップを発表した。同社はこれまで、レンジエクステンダーEV(発電用のエンジンを積んだEV)のみを手掛けていた。
理想汽車の発表によると、最初のピュアEVモデルは800Vの高圧・超急速充電に対応し、10分間の充電で航続距離400kmを実現する。また、同モデルは中国車載電池大手「寧徳時代(CATL)」の第3世代電池パック「麒麟電池(Kirin battery)」を搭載する世界初のピュアEVになる可能性があるという。 麒麟電池は「4C(15分でほぼ満充電)」での充電が可能となっている。
2025年までに、高圧・超急速充電対応のピュアEV5車種のほか、レンジエクステンダーEV2車種とスーパーフラッグシップモデル1車種を発表する計画で、価格はいずれも20万元(約390万円)以上となる見込み。
同社はピュアEVの市場投入に向け、超急速充電ステーションの建設にも着手している。まずは5月末までに25カ所の試験営業を開始。年内に300カ所以上を建設し、中国全土の高速道路の4割をカバーすることを目指す。さらに、25年までに3000カ所以上を建設し、高速道路の9割をカバーする方針だという。
理想汽車はまた、高精度地図に頼らない都市用「NOA(Navigation on ADAS、先進運転支援システムのためのナビゲーション機能)」を実現するシステム「理想AD Max 3.0(Li AD Max 3.0)」も発表した。
*2023年4月20日のレート(1元=約19.5円)で計算しています。
(36Kr Japan編集部)
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