中国発「Temu」、米国市場で伸び悩み スーパーボウルに巨額な広告投入で効果狙う

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中国発の越境電子商取引(EC)アプリ「Temu」は、プロアメリカンフットボールリーグ「NFL」の頂点を決める第58回スーパーボウルに巨額の広告費を投じ、開催期間中には総額1000万ドル(約15億円)相当のプレゼント企画を用意した。Temuがスーパーボウルに広告を出すのは、2023年の第57回に続き2回目となる。

23年には、米国でのマーケティング費用に約30億ドル(約4500億円)を投じたとされる。Temuは22年9月に米国市場に参入し、大幅割引による格安商品と巨費をかけたマーケティングにより、急速に人気を獲得。米アマゾンには及ばないものの、23年末には米国で最もダウンロードされたECアプリの1つとなった。

米モルガン・スタンレーの推計によると、米国の消費者の約15%がTemuで買い物をしており、23年の米国での流通取引総額(GMV)は約80億~100億ドル(約1兆2000億~1兆5000億円)だったとみられる。

中国発「Temu」、23年は米国での広告費に30億ドルの投入か。わずか1年余りで世界トップのショッピングアプリに

しかし、23年10月以降は米国市場での成長が減速し続けているという。モルガン・スタンレーによると、Temuで買い物をする米国の世帯数は現在、23年9月と比べ約2割減少しているという。

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*2024年2月16日のレート(1ドル=約150円)で計算しています。

(36Kr Japan編集部)

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