上海の嘉源海美術館で「安藤忠雄建築:対話」展

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世界的に著名な建築家、安藤忠雄氏が設計した中国上海市郊外の嘉源海美術館で4月30日から、安藤氏の50年余りにわたる建築の実践や理念を紹介する特別展「安藤忠雄建築:対話」が開かれている。

実物大で再現した代表作の「光の教会」と「住吉の長屋」が最大の目玉となっているほか、特別展のコンセプトや自身の設計理念、美術館に対する独創的な構想を安藤氏が自ら説明する映像も流される。

メイン展示ホールは「光的原型」「場所思考」「自然共生」「時間思考」の4テーマで構成。個人が集めた膨大な手稿コレクションやオーダーメードの建築模型、代表的プロジェクトの図面、マルチメディア映像を展示し、安藤氏が上海や世界各地で手がけた建築プロジェクトや設計哲学を丁寧にまとめた。場所思考エリアでは、嘉定区で手がけた嘉源海美術館と上海保利大劇院を例に挙げ、建築の在地性に対する安藤氏の深い考察と思考を紹介する。

同29日に行われた開幕式では、安藤氏と「対話」する参加型イベントがスタートした。建築や夢に対する想いを市民に寄せてもらい、美術館が一部を安藤氏に伝えるという。特別展は9月1日まで開催される。(新華社上海)

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