中国・吉利傘下の高級EV「ZEEKR」が米上場 初日終値は35%高で時価総額1兆円超に

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中国の高級電気自動車(EV)メーカー「極氪(ZEEKR)」が5月10日、米ニューヨーク証券取引所に上場した。公開価格の21ドル(約3300円)を35%近く上回る28.26ドル(約4400円)で初日の取引を終え、時価総額は約69億ドル(約1兆1000億円)となった。

ZEEKRは中国自動車大手の浙江吉利控股集団の傘下企業で、2021年に設立された新興EVブランドだ。設立から上場までわずか3年と、中国EV業界で過去最速の上場を果たした。

目論見書によると、ZEEKRの売上高は21年が65億2800万元(約1400億円)、22年が319億元(約6700億円)、23年が516億7000万元(約1兆1000億円)と順調に伸びる一方で、純損失は21年が45億1400万元(約950億円)、22年が76億5500億円(約1600億円)、23年が82億6400万元(約1700億円)と赤字も膨らんでいる。

中国・吉利傘下の高級EV「ZEEKR」、23年は大増収も赤字継続 NY市場への上場を推進

ZEEKRの累計販売台数は24万台余り(24年4月末時点)となっており、うち23年の販売台数は11万8685台だった。24年は23万台とする販売目標を掲げている。

同社はグローバル化戦略を全面的に加速しており、24年は欧州8カ国、東南アジア、中東、南米、オーストラリアなど50カ国・地域の市場に参入する計画だという。

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*1ドル=約156円、1元=約21円で計算しています。

(36Kr Japan編集部)

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