中国ゲーム「黒神話:悟空」で体験 山西省伝統文化の魅力

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中国初のAAAタイトル(多額の開発費を投入した超大作、AAA=トリプルエー)として8月20日に世界で発表されたアクションRPG「黒神話:悟空」は、世界のプレイヤーに中国の伝統文化に触れる扉を開き、多くの外国人プレイヤーがゲーム内の精巧な景観と深い文化的背景に感銘を受けた。ゲームのデザインは中国各地の風景を参考、再現しており、中でも山西省は豊かな歴史的、文化的旧跡を背景にゲーム内で最も登場頻度が高い地域となっている。「悟空」の足跡をたどり、中国古代建築の宝庫である山西省を一緒に巡ってみよう。

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雲岡石窟

大同市の雲岡石窟は中国有数の石窟群の一つで。北魏時代に開削が始まった。中国仏教芸術の宝庫であるだけでなく、世界文化遺産の重要な構成要素でもあり、現存する主要な洞窟は45カ所に及ぶ。1961年に第1次全国重点文物保護単位(国宝・重要文化財)に指定された。

雲岡石窟(画像は、ネットより)

懸空寺

大同市渾源県の懸空寺は、中国五岳の北岳、恒山の翠屏峰の断崖絶壁に立つ。北魏後期の創建で1500年以上の歴史を持ち、仏教と道教、儒教が融合した独特な寺院となっている。1982年に第2次全国重点文物保護単位に指定され、建築は非常に特徴的で、険しい地形で知られる。

懸空寺(画像は、ネットより)

応県木塔

朔州市応県の応県木塔は、1056年創建の世界最古、最大の純木造楼閣式建築。1961年に第1次全国重点文物保護単位に指定され、フランスのエッフェル塔、イタリアのピサの斜塔とともに「世界三大奇塔」と呼ばれる。

応県木塔(画像は、ネットより)

永安寺

大同市渾源県の中心市街地にある永安寺は、2001年に第5次全国重点文物保護単位に指定された。壁画には儒教、仏教、道教の人物895人からなる135の水陸画が8幅の絵巻を形作り、長い時を経ても美しく輝いている。

永安寺(画像は、ネットより)

仏光寺

忻州市五台県の仏光山にある仏光寺は、1961年に第1次全国重点文物保護単位に指定され、2009年には五台山の一部として国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産にも登録された。著名建築家の梁思成(りょう・しせい)が「中国第一の国宝」と称した東大殿には、唐、宋、明、清各時代の壁画が残る。中でも唐代の壁画は価値が最も高いとされる。

仏光寺(画像は、ネットより)

崇福寺

朔州市朔城区の崇福寺は、金王朝・煕宗の皇統3(1143)年の創建で、1988年に第3次全国重点文物保護単位に指定された。塑像は全て金代当時のもので、明代に塗り直しされたが、造型や体形、衣装、容貌に大きな変化はなく、金代塑像の傑作とされる。

崇福寺(画像は、ネットより)

小西天

臨汾市隰県の千仏庵は「小西天」とも呼ばれ、1996年に第4次全国重点文物保護単位に指定された。千体以上の塑像が並ぶ大雄宝殿内に身を置くと、光が流れ、精緻さと美しさに比類なき仏の世界を彷彿させる。300年以上の月日を経ても創建当時の美しさを留め、明代の民間芸術家の技と知性の高さがうかがえる。

小西天(画像は、ネットより)

双林寺

晋中市平遥県の双林寺は1988年に第3次全国重点文物保護単位に指定され、1997年には平遥古城、鎮国寺と共にユネスコ世界文化遺産にも登録された。千年の古刹に残る2千体超の彩色塑像は中国伝統の美しさを備え、ユネスコも「唯一無二の宝」とたたえる。

双林寺(画像は、ネットより)

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(新華社北京)

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