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小米技術日本(シャオミ・ジャパン)は3月5日、フラッグシップモデル「Xiaomi 17 Ultra」と「Leica Leitzphone powered by Xiaomi」の2機種を日本市場で発売する。3月2日から予約受付を開始した。
両機種はシャオミとライカの共同開発によるもので、ハードウエアのベースを共有しながら、異なるターゲット層を見据えたプレミアムモデルとして展開される。
ライカが認めた「強力なパートナー」
Leica Leitzphoneは、ライカがグローバル市場向けに初めてブランド名を冠して発売するスマートフォンとなる。日本では過去にシャープと協業した例があるが、ライカの携帯端末開発エンジニアリング責任者、パブロ・アセベド・ノダ氏はインタビューで「より強力な技術パートナーを得たことでグローバル展開が可能になった」と述べた。
シャオミとライカの協業は2022年の「Xiaomi 12S Ultra」から始まり、14 Ultraで「ライカズミルックスレンズ」採用、15 Ultraで「1インチメインカメラ・2億画素望遠」の実装と段階的に発展してきた。今回のLeica Leitzphone投入は両社の提携のさらなる深化を意味する。

Xiaomi 17 Ultraには次世代センサー「LOFIC」と機械式ズーム
Xiaomi 17 Ultraは、1インチ・5000万画素のメインカメラ、2億画素の望遠カメラ、5000万画素の超広角の3眼構成となる。望遠ユニットで、レンズモジュールが物理的に駆動する「機械式光学ズーム」を採用し、75〜100mmの範囲を連続的にカバーする。
メインカメラには「LOFIC(Lateral Overflow Integration Capacitor)」と呼ばれるセンサー技術を新たに採用した。これは画素ごとに電荷容量を拡張するコンデンサを設けることで、1画素が蓄えられる光の量(フルウェル容量)の上限を引き上げる仕組みだ。
シャオミによると、前世代比でフルウェル容量が6倍以上向上しているという。輝度差の大きいシーンで白飛びが生じやすいという従来のスマートフォンカメラの弱点に、センサーレベルで対処する。ライカ担当者は「今後のスマホカメラにおいて不可欠な技術になる」との見方を示した。
半導体チップセットは、3nmプロセスの「Qualcomm Snapdragon 8 Elite Gen 5」を搭載し、前世代比でCPU性能が約20%、GPU性能が約23%、AI処理性能が約37%向上した。バッテリーは6000mAhの大容量で、90W有線急速充電とワイヤレス充電に対応。ディスプレイは6.9インチの有機ELで、フルRGBサブピクセル構造を採用した「Xiaomi HyperRGB」パネルにより、消費電力を約26%削減している。
価格は16GB/512GBが19万9800円、16GB/1TBが21万9800円。カラーはブラック、ホワイト、スターリットグリーンの3色展開。グローバル版は1499ユーロだった(約28万円)。

Leica Leitzphoneには機械式リングとLeicaモードを追加
Leica Leitzphoneは、Xiaomi 17 Ultraと同一のプラットフォームを採用しつつ、いくつかの独自要素を追加している。最大の特徴は、背面に配された「機械式カメラリング」だ。カメラモジュールを囲むリングを物理的に回転させることで、焦点距離やフォーカス、ボケ量などを直感的に操作できる。操作時には心地よいハプティクス(触覚フィードバック)が返る仕様で、アセベド氏は「一眼レフやレンジファインダーのに慣れた写真家に馴染むスタイルを目指した」と説明する。
ソフトウエア面でも、独自の「Leica Essential Mode」を搭載。「Leica M3」の白黒フィルムシミュレーションと、伝説的なCCDセンサー搭載機「Leica M9」の色調再現の2種類を選択できる。また、13種類のカラープリセット「Leica Looks」と、5種類のライカレンズをモチーフにしたボケ味シミュレーションも用意されている。価格は16GB/1TB(ブラック)のワンスペック展開で24万9800円。グローバル参考価格は1999ユーロ(約37万円)だった。

ターゲットの住み分けと価格戦略
Xiaomi 17 UltraとLeica Leitzphoneの価格差は、3万円となる。この差額について、主にメモリ・ストレージ構成のほか、税金・輸送費、機械式カメラリングや同梱品などLeitzphone固有のコストによるものだという。またウォルトン氏は「ハードウェアコスト利益率約5%」というシャオミの基本方針に基づき、ユーザー価値を最優先した価格設定であることを強調した。
今回のラインナップでは、背面ディスプレイが特徴の「Xiaomi 17 Pro」などの投入は見送らた。これは、春先のマーケティングにおいてライカとの協業を前面に押し出し、カメラ性能を重視するプロシューマーや写真愛好家にターゲットを絞るという、シャオミの明確な戦略の表れと言えるだろう。

今後の展開については、2人とも慎重な姿勢を示した。14 Ultraが搭載していた可変絞りの復活については「検討している項目の一つ」、交換レンズの展開は「可能性を継続的に探っている」とするにとどめた。スマートグラスへの協業拡大についても「現時点で具体的に話せることはない」と述べた。
*1ユーロ=184円で計算しています。
(36Kr Japan編集部)
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