DeepSeek、史上最長の13時間障害——次世代モデル「V4」、いよいよ来るのか

世界的に注目を集める中国発のAIモデル「DeepSeek」が、2025年の急成長以降、最大規模のサービス障害に見舞われた。3月29日夜から30日午前にかけて、サーバー負荷の増大によりWeb版とアプリ版の双方が約13時間にわたりサービス停止し、利用不能となった。この大規模障害は30日午前9時13分に復旧した。

公式サイトによると、同サービスは2025年1月のサービス開始以来、稼働率約99%を維持してきた。今回のような長時間障害は極めて異例となる。

障害の原因については開発者コミュニティの間で憶測が飛び交っている。次世代モデルの公開に向けたシステム更新やバックエンド構成の調整のほか、AIエージェントによる呼び出し増加に伴うトラフィック急増などが主な要因として指摘されている。

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注目すべきは、今回の障害が次期フラッグシップモデル「V4」をめぐる観測が強まるタイミングと重なっており、市場の関心をさらに高める結果となった。

障害復旧後、SNS上では一部の開発者が、V4のグレーテスト(段階的公開)とみられる挙動を確認したとする情報を投稿している。会話上のAIが持つ知識カットオフ日(読み込んだデータの最終更新日)が「2026年」に更新されていること、コード出力の構造や論理的整合性が従来の「V3」モデルと比べ明確に向上していることなどが挙げられている。

実際、3月9日にはDeepSeekのウェブサイト上でモデル更新が確認されており、一部ユーザーの間ではこれを「V4 Lite」と呼ぶ動きもあった。ただし、DeepSeekはこうした名称や正式な公開時期については公式に認めていない。

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また、これまでネットに流れている未確認情報によると、「V4 Lite」のパラメータ規模は2000億(200B)に達し、最大100万トークンのコンテキストウィンドウに対応するとされる。またロイターとザ・インフォメーションは、V4がコーディングおよび長文ソフトウェアエンジニアリングタスクに重点を置いて最適化されていると報じた。フィナンシャル・タイムズは、V4がテキスト・画像・動画の生成に対応するネイティブマルチモーダルモデルになる可能性があると伝えている。さらに、V4では新アーキテクチャ「mHC(Multi-head Hybrid Composition)」の導入により、理論上は1兆(1T)パラメータ規模への拡張が可能になるとの情報も流れている。

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(36Kr Japan編集部)

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