NVIDIAもGoogleも、世界トップAIチームの8割が活用——中国発AI合成データ企業、230億円調達
人工知能(AI)向けの合成データを手がける中国スタートアップ企業「光輪智能(Lightwheel AI)」がこのほど、シリーズAの追加ラウンドで総額10億元(約230億円)を調達した。今回のラウンドでは、新希望集団、三安光電系ファミリーオフィス「鼎邦投資」、奥克斯電気などの産業資本に加え、建投華科、国方創新といった大手ファンドも参加した。
今回の調達により、光輪智能はエンボディドAI向けデータ分野で世界初のユニコーン企業となった。調達資金は主に、物理シミュレーションエンジンの研究開発、グローバル展開や現地での導入・運用能力の強化に充てられ、AI合成データ分野でのリーダーシップをさらに強化していく。
光輪智能は2023年に設立。高品質なシミュレーション、合成データ、フィジカルAI技術を通じて現実世界でのロボット活用推進を目指している。データ収集や戦略学習・シミュレーション評価、仮想から現実への適用(Sim2Real)までを含む包括的なソリューションを提供している。すでにシミュレーション合成データと人間視点の動画データ(EgoSuite)という2系統をカバーする、世界最大規模のデータ生成エンジンを構築し、エンボディドAI向けデータの大規模生産を実現している。
提携しているパートナーには、エヌビディア(NVIDIA)やグーグル(Google)、バイトダンス(ByteDance)、アリババ(Alibaba)、Agibot(智元機器人)、Galbot(銀河通用機器人)、BYD(比亜迪)など、大規模モデルやロボット、自動車分野のトップ企業が名を連ねている。発表によると、世界の主要なエンボディドAIチームの8割以上が、光輪智能のシミュレーション資産および合成データを活用している。
業績面では、2025年の売上高は前年比で10倍に拡大し、26年1~3月期の売上高だけで、25年通年全体の売上高を上回る見込みだという。
*1元=約23円で計算しています。
(36Kr Japan編集部)