中国新興EV26年4月販売:リープモーターが7万台超で別格の首位、2位の理想と2倍以上の差
中国の主な新興電気自動車(EV)メーカーが、2026年4月の新車販売(納車)台数を発表した。コストパフォーマンスの高さと多車種展開で人気の零跑汽車(Leap Motor)が7万台超とずば抜けた販売台数を叩き出し、2位以下を大きく引き離した。
1位:零跑汽車
零跑汽車(Leap Motor)の4月の販売台数は、前年同月比73.9%増、前月比42.7%増の7万1387台となった。

テールランプが顔文字(^□^)になっているのが特徴のLeap Motor A10
3月末に発売した新型車「A10」が爆発的な販売増をけん引した。A10は6万5800元(約150万円)〜8万6800元(約200万円)と低価格ながらLiDARと運転支援機能を搭載。価格に敏感な消費者の心をわしづかみにした。
2位:理想汽車
理想汽車(Li Auto)の4月の販売台数は、前年同月比0.4%増、前月比16.9%減の3万4085台だった。
主力としているプラグインハイブリッド(PHEV)タイプの6人乗りSUV「Lシリーズ」のニューモデル投入の遅れが、販売減の要因になったとみられる。新たに打ち出した純電動(BEV)タイプのSUV「iシリーズ」も波に乗れずにいる。5月に納車が始まるニューモデル「L9 Livis」が販売増の起爆剤になるか注目が集まる。
3位:鴻蒙智行
通信機器大手ファーウェイが自動車メーカー5社と共同運営するEVブランド連合「鴻蒙智行(HIMA)」は、4月の販売台数が前年同月比18.9%増、前月比23.2%増の3万2759台となった。
自動車中堅の賽力斯集団(SERES)と共同運営する「問界(AITO)」が全体の75%以上を占め、なかでも新型SUV「AITO M6」の人気が販売増につながったとみられる。
4位:小鵬汽車
小鵬汽車(XPeng Motors)の4月の販売台数は、前年同月比11.5%減、前月比13.1%増の3万1011台だった。
AI技術搭載と12万元(約270万円)以下の手頃な価格を両立させた「MONA M03」のニューモデルが4月に発売され、前月比での販売増につながった。とはいえ、競合他社の同価格帯モデルに押され、前年同月比では販売減となっており、AI企業へと軸足を移しつつある同社の真価が問われる段階に入っている。
5位:小米汽車
スマートフォン大手の小米集団(シャオミ)が手がける「小米汽車(Xiaomi Auto)」の4月の販売台数は、前年同月比約7.1%増、前月比約50%増の約3万台となった。
3月に発売した新型「SU7」はすでに予約注文が7万台を超えており、確実な納車に向けて生産拡大を急いでいる。
6位:NIO
蔚来汽車(NIO)の4月の販売台数は、前年同月比22.8%増、前月比17.3%減の2万9356台だった。
同社は4月、メインブランド「NIO」の4車種のほか、セカンドブランド「楽道(ONVO)」のフラッグシップSUV「L90」とサードブランドの小型車「蛍火虫(firefly)」のニューモデルを発売している。
4月は零跑汽車が7万台超と爆発的に販売台数を伸ばして新興勢トップの座を盤石にし、2〜5位が3万台オーバーでしのぎを削る混戦模様となった。
新興各社は5月以降の販売増を狙い、「北京モーターショー2026」(4月24日〜5月3日)に合わせて続々とニューモデルを打ち出している。5月の販売ランキングはどうなるのか。零跑汽車一強の構図はたやすく崩れないかもしれないが、2位以下の順位が変動する可能性は極めて高い。
*1元=約23円で計算しています。
(文:田村広子、編集:36Kr Japan編集部)