「新車開発80カ月→24カ月」 世界の自動車大手、中国流へ大転換

英誌エコノミストはこのほど、競争力を高めるため、世界各地の自動車メーカーが「さらなる中国化」、すなわちイノベーションの速度を上げ、技術レベルを高めるよう努力するとともに、中国企業とのパートナーシップ構築に積極的に取り組んでいると報じた。記事の要旨は以下の通り。

5月3日に閉幕した2026年の北京モーターショーの規模は2年前の2倍に拡大し、世界初公開車は180台以上に上った。発表会では独自動車大手のフォルクスワーゲン(VW)やメルセデス・ベンツなど欧米企業の幹部が、英語と中国語を難なく切り替えていた。仏自動車大手ルノーグループのフランソワ・プロボ最高経営責任者(CEO)は、中国が技術やスピード、競争力の面でも業界をリードしていると率直に評価した。

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中国車は手頃な価格でありながら、最先端の技術を備える。中国の自動車メーカーがテクノロジー大手と共同開発した車載ソフトウエアは差別化された競争優位性として、ますます重要になっている。

中国自動車業界のイノベーションは驚異的な速さを誇る。メルセデス・ベンツグループのオラ・ケレニウス取締役会会長は、「中国のスピード」が業界の「リズム」になっているとの見方を示した。今となっては従来型自動車産業の製品開発期間はあまりにも遅く、新型車の開発に約40~80カ月かかる場合もあるが、中国では新エネルギー車(NEV)の開発期間は長くてもわずか24カ月だと指摘した。

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欧米の自動車メーカーはこうした状況に対応するため、業務の全面的な調整に乗り出している。VWのオリバー・ブルーメCEOは、欧州が世界のために自動車をデザインするという時代はすでに過去のものだとの認識を示した。VWは中国の安徽省合肥市にドイツ本社以外で最大規模となる総合研究開発拠点を立ち上げており、開発スピードは欧州より30%速く、製品は中国国内と海外市場で販売されるとした。

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欧米の自動車メーカーは中国とのイノベーションをめぐる協力も加速しつつある。VWは電気自動車(EV)メーカーの小鵬汽車(Xpeng)、自動運転ソリューションを手がける地平線(ホライズン・ロボティクス)との協力を深め、ドイツ以外で初となる全工程を網羅する研究開発・テストセンターを完成させた。ルノーは上海に研究開発センターを設立し、次世代EV「Twingo E-Tech」など欧州向けEVを開発している。メルセデス・ベンツやトヨタ自動車、BMW、日産自動車なども続々と中国企業とのパートナーシップを構築している。【新華社北京】

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