中国・Moonshot AIが約3200億円を調達、評価額は約3兆円突破 累計調達額で国内トップに
対話型人工知能(AI)「Kimi」で知られる中国の汎用人工知能(AGI)のユニコーン企業「月之暗面(Moonshot AI)」がこのほど、新たに約20億ドル(約3200億円)を調達したことが分かった。生活サービス大手・美団(Meituan)傘下の龍珠資本(Dragonball Capital)が主導し、水木資本(Tsing Ventures)、チャイナモバイル(中国移動)、中国中信集団(CITIC)系のCPE源峰(CITIC Private Equity Funds Management )なども参加した。今回の資金調達で、同社の評価額は200億ドル(約3兆2000億円)を突破した。
月之暗面は半年足らずで累計39億ドル(約6200億円)以上の資金を調達、これまでの調達総額は376億元(約8600億円)を超え、AIユニコーンの「MiniMax(稀宇科技)」や「智譜AI(Zhipu AI)」を上回って中国の大規模モデルスタートアップ企業の中で累計調達額が最も多い企業となった。
これに先立ち、月之暗面が発表したオープンソースモデル「Kimi K2.5」は、AIモデルのアグリゲーターサイト「OpenRouter」のランキングで急速に首位へ浮上し、海外のトップモデルを凌駕した。
さらに同社は4月20日、次世代モデル「K2.6」を新たに発表し、オープンソースとして公開した。この最新モデルでは、コーディング能力や高度な長文・長期タスクの実行力、そして自律型AI(AIエージェント)を複数連携させる「Agentクラスター能力」が大幅にアップグレードされており、最大300個の子エージェントによる並行・協調作業が可能になっている。こうしたモデル性能の継続的な向上により、月之暗面の年間経常収益(ARR)は3月初旬に1億ドル(約1600億円)を突破、4月にはさらに2億ドル(約320億円)を超え、有料サブスクリプションと企業向けのAPI利用料の両方で高い伸びを示している。

Kimi K2.6のベンチマーク結果
*1ドル=約159円、1元=約23円で計算しています。
(36Kr Japan編集部)